石綿健康被害と給付制度について

潜伏期間が長いという問題。石綿は、すぐに顔を出さない。

石綿(アスベスト)問題は、過去のものではありません。実は、ばく露から健康被害発症までの潜伏期間は、30年から50年ということがわかってきました。思いもよらない昔のことが、今そして未来に突然やってくるのです。

現在は使用・製造などが全面禁止されている石綿(アスベスト)を我が国が輸入した総量は1,000万トンにものぼります。その用途は、およそ3,000種。建築材料だけでなく、生活のあらゆる場所で使われていたのです。これはつまり、特定の職業の方に関わる話ではなく、誰にでも関わる話であることを意味しています。

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石綿(アスベスト)による健康被害に心あたりがある方は、是非お問い合わせください。

石綿健康被害救済制度 独立行政法人 環境再生保全機構 フリーダイヤル 0120-389-931 受付時間 から (土・日・祝・年末年始からを除く)

写真で見るアスベストの使用箇所

建物の天井
住宅の外壁
水道管
自動車のブレーキ部品
一般住宅の彩色スレート屋根
板金屋根上乗せ石綿屋根材
工場・倉庫などの屋根・壁
雨水樋使用石綿パイプ
暖房排熱用石綿パイプ
石綿金網

写真で見るアスベストの職業ばく露

アスベスト吹き付け作業
石綿保温材関連作業
左官工事
造船所内の作業
自動車の製造・修理
体育館の修理・解体
建築現場(戸建住宅等)大工
建築現場(ビル等)設備
民家の解体作業
ビルの解体作業

石綿(アスベスト)について

  • 天然にできた鉱物繊維「せきめん」「いしわた」と呼ぶ
  • 極めて細い繊維(直径は髪の毛の1/5,000)
  • 熱や摩擦、耐火性、防音性などに優れている
  • 値段が安い

用途は3,000種とも言われており、8割以上は
建材 (吹き付け材、保温・断熱材、スレート材など) 製品。
他に摩擦材 (自動車のブレーキ部品など)、シール断熱材など。

石綿の種類と発がん性

石綿は6種類あり、
わが国で使用されたのは
主に3種類。

世界で使われた9割以上は
白石綿 (クリソタイル)

(画像提供:国立科学博物館)

  • 白石綿
  • 茶石綿
  • 青石綿

白石綿は発がん性が弱く、茶石綿は中程度、青石綿は強い。

日本のアスベスト輸入量

44,146トン
輸入中断
輸入再開
352,110トン
吹付け石綿禁止
青石綿、茶石綿 使用禁止
8,162トン 石綿原則使用禁止
110トン 石綿障害予防規則
0トン
全面禁止
総消費量約1,000万トン

石綿関連疾患について

4つの指定疾病

  • 石綿による肺がん
  • 中皮腫
  • 著しい呼吸機能障害を伴う石綿肺
  • 著しい呼吸機能障害を伴うびまん性胸膜肥厚

石綿が原因で上記の疾病にかかった方やそのご遺族の方で、労災保険等の対象とならない場合は、医療費・弔慰金などの救済給付が受けられる制度があります。

石綿輸入量のカーブと、中皮腫による死亡者数のカーブは約40年をあけて類似している。

中皮腫

原因は、石綿。
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む
腹膜などに発生する悪性腫瘍。

  • 予後が非常に悪い (2年生存率約30%)

潜伏期間 40年前後

肺がん

原因は、さまざま。(喫煙など)

  • 予後が非常に悪い (5年生存率約15%)

潜伏期間 20から30年程度

石綿肺

原因は、石綿。
吸入により肺が繊維化し、呼吸困難に陥る病気。

  • 症状が徐々に進展、本質的治療法はない
  • 重症者の予後は良くない

潜伏期間 10年程度

びまん性胸膜肥厚

原因は、さまざま。(結核性胸膜炎など)
臓側胸膜の慢性繊維性胸膜炎。

  • 石綿ばく露期間は3年以上がほとんど
  • 呼吸障害が徐々に進展、慢性呼吸不全に至る

潜伏期間 30から40年程度

石綿ばく露の指標(医学的所見)

胸膜プラーク

石綿関連疾患は発症までの潜伏期間が
非常に長いことから、
石綿のばく露歴が明らかでない場合もある。
そのため、過去の石綿ばく露の指標として
プラークは重要な医学的所見となっている。

プラークは、胸膜などに生じる部分的な線維性の肥厚で、胸部X線上では、石綿ばく露開始から通常20年ほどで特有な形態を示す。胸部X線(正面)と比べて胸部CTの方が検出されやすい。

CT画像
X線画像

石綿健康被害救済制度について

制度の概要

石綿健康被害救済制度 独立行政法人 環境再生保全機構 フリーダイヤル 0120-389-931 受付時間 から (土・日・祝・年末年始からを除く) 〒212-8554 神奈川県川崎市幸区大宮町1310 ミューザ川崎セントラルタワー9F

制度の目的

石綿(アスベスト)による健康被害の迅速な救済を図るため、石綿による健康被害を受けた方及びそのご遺族に対し医療費等の救済給付を支給する「石綿による健康被害の救済に関する法律 (石綿健康被害救済制度)」が平成18年3月27日に施行されました。

対象となる方

労災保険などで補償されない、アスベストによる以下の病気に罹った方やご遺族

給付の主な内容

療養中の方 (療養者)

医療費 医療費の自己負担分
療養手当 103,870円/月
認定後亡くなられると
葬祭料 199,000円 など

ご遺族の方

  • 法律施行以降、未申請のまま
    亡くなられた方のご遺族 (未申請死亡者)
  • 法律施行前に亡くなられた方のご遺族
    (施行前死亡者)
特別遺族弔慰金と特別葬祭料 2,999,000円

法律施行日

中皮腫・肺がん
石綿肺・びまん性胸膜肥厚

制度の認定状況

平成28年3月末現在

  療養者 施行前
死亡者
未申請
死亡者
中皮腫 5,374 3,384 611 9,369
肺がん 1,148 148 172 1,468
石綿肺 22 36 2 60
びまん性
胸膜肥厚
68 11 9 88
6,612 3,579 794 10,985

最新の認定状況はこちら

認定申請等の流れ

  1. 申請者等が、本人または地方環境事務所保健所等を通じて、環境再生保全機構へ認定申請(申請書など)を行います
  2. 環境再生保全機構が環境大臣に対し、医学的判定の申出を行います
  3. 環境大臣からの判定結果の通知をもとに、環境再生保全機構が申請者等へ認定等の通知を行います

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必要書類をダウンロードの上
ご提出ください。

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