家庭での薬物療法
ぜん息治療に使われる薬はたくさんありますが、働きからみると大きく2つに分けることができます。
発作を予防する薬(長期管理薬)
- 作用
アレルギー反応を防いだり、炎症を抑えたり、気管支を持続的にゆるやかに広げることで、発作が起こるのを予防する
- 薬の種類
- 抗アレルギー薬
- 徐放性テオフィリン薬
- 吸入ステロイド薬 など
発作を止める薬(発作治療薬)
- 作用
一時的に気管支を広げることで、起きてしまった発作を止める
- 薬の種類
- β2刺激薬(交感神経刺激薬)
- 経口ステロイド薬 など
長期管理薬(コントローラー)
治療の基本は長期管理薬です。気管支の炎症を抑え、発作を予防します。毎日飲んだり、吸入したりしなければなりませんが、目に見える変化や効果がすぐに表れないため、つい、おそろかになりがちです。しかし、肺の中では着実に、気管支を正常に戻す作用が働いていることを理解しておきましょう。
薬の種類・量は減らせます
ぜん息の重症度に応じて、治療計画が立てられます。治療薬にはたくさんの種類があり、患者さん一人ひとりの発作の強さや頻度に応じて、治療レベル(選択される治療薬の種類・組み合わせや使用量)は異なります。
ぜん息がコントロールされた状態が2〜3か月持続すれば、治療レベルを下げる(薬の種類や量を減らす)ことも可能です。反対に、発作が十分コントロールできない場合は、治療レベルを上げることになります。

長期管理薬 〜使用上の心得〜
- 薬は医師の指示を守って正しく使用しましょう。薬は使用法を誤ると期待した効果が得られなかったり、あるいは副作用があらわれる場合があります。
- ぜん息がよくなったように感じても、気管支の炎症が続いていることもあります。薬の使用については医師の指示を守りましょう。
発作治療薬(リリーバー)
発作が起きてしまったときは、即効性のある気管支拡張薬(β2刺激薬)を使います。発作をすばやく改善してくれますが、ぜん息の根本的な治療にはなりません。長期管理薬による基本の治療ができていないと、気管支の炎症がひどくなる→発作が多発する→ますますβ2刺激薬に頼る──といった悪循環を招き、ぜん息を悪化・長期化させることになります。
発作治療薬 〜使用上の心得〜
- どのような状態のときに、どれくらいの量を使うか、医師の指示を守って、使いすぎに注意しましょう。使いすぎると副作用があらわれます。
- 毎日のように発作治療薬を使用する必要がある場合は、日ごろの治療が不十分です。医師に相談しましょう。
※「ぜん息などの情報館」では、一部固有名詞に関して「ぜん息」、一般名称は喘息(ぜんそく)と表記しています。
