ぜん息のメカニズム
ぜん息は気管支が慢性的に炎症を起こしているために、ちょっとした刺激で発作が起こり、呼吸が困難になります。発作は大変苦しいもので、時には死に至ることもあります。
このとき、体の中ではどんなことが起きているのでしょうか。
体内で起こっていること
正常な気管支の断面

ぜん息患者の気管支(慢性炎症状態)

気管支が炎症を起こしています。傷ついた粘膜上部がはがれ落ちて、粘膜が過敏な状態です。
正常な状態に比べて赤くむくみ、気道がせまくなっています。
ぜん息患者の気管支(ぜん息発作時)

気管支がむくんだ状態で、平滑筋が収縮し、増加した分泌物(タンなど)がたまって、気道がさらにせまくなります。
そのため呼吸が苦しくなり、息をするたびにヒューヒュー、ゼーゼーという音(ぜん鳴)が聞こえたり、タンを排出しようとして激しくせき込んだりします。
発症の要因
なぜ気管支が過敏になっていくのかは、まだ明らかではありませんが、次のような要因が指摘されています。
- アレルギー反応
こどもの気管支ぜん息は、90%以上がアレルギーと関連しているといわれます。これに対し、成人の気管支ぜん息の場合は、長年にわたり炎症を繰り返すことで気管支が荒れた状態となり、もとに戻りにくくなっている(リモデリング)と考えられています。 - 気道を刺激する物質
たばこの煙のほか、ガス・石油を使った暖房器具や調理器具から出る窒素酸化物(NOx)、イオウ酸化物(SOx)などが知られています。 - 感染症
RSウイルスやライノウイルス(かぜのウイルスの一つ)、インフルエンザウイルスなどのウイルス、マイコプラズマなどによる呼吸器感染症が、ぜん息の発症および悪化を引き起こすことがあります。
※「ぜん息などの情報館」では、一部固有名詞に関して「ぜん息」、一般名称は喘息(ぜんそく)と表記しています。
