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女優として、また地球環境や動物の生態、自然をテーマにしたドキュメンタリー番組などで活躍する吉本 多香美さん。MAKE the RULEキャンペーンよびかけ人、地球いきもの応援団メンバー(※1)、「あしたの森」(※2)共同代表などを務める吉本さんに、地球や自然に対する思いをお聞きしました。
原点は、15歳のときに家族と訪ねたアフリカでの体験です。自然とともに生きる元気でたくましいマサイの人たち、野生動物たちの食物連鎖、身近な生と死…。夜中に地響きをたてながら地平線をヌーの大群が移動していたり、何百頭もの象が沼地で水浴していたり。それまで動物園やテレビでしか見たことがなかった動物たちの姿を目の前に、この地球上には多くの生命が私たちと一緒に存在していることをリアルに感じました。人々も、肌の色や住む場所は違っても、皆同じようなことで楽しんだり喜んだりしている。
思春期のこうした体験が、地球や環境のことに興味を抱くきっかけになりました。
やがて芸能界に入り、テレビなどに出演しているうちに、別の欲が出てきた時期がありました。女優としていい仕事がしたい、いい洋服も着たい…。自分は地球や自然とつながって生きているんだという感覚から、いつの間にか遠ざかっていったのですね。
そんな毎日を送るうちに、体に変調が現れ、排卵がなくなってしまいました。このままでは子どもも産めません。そこで病院に行ったのですが、どこもホルモン剤の投与を勧めるばかり。何か違う、やはり自分の体は自分の力で治したいと思いました。
そんなときに友人から、生命力のあるものを食べることで、自らにも生命力をつける食事の仕方を聞きました。例えば、卵なら有精卵にする。野菜なら土に埋めればまた芽が出る皮付きのものを食べる。病院では薬と栄養素の話ばかりでしたが、地球とつながる生命力やエネルギーの力が、とても大切なことだと気付かされたのです。
マクロビオティック(※3)を始めたのも、こうした理由からです。その土地の自然に応じた旬のものを食べる「身土不二(しんどふじ)」という考えに基づくもので、まさに地産地消ですね。人は、生まれたところの水や空気、そして化学肥料を使わない土で育ったものを食べることで、心も体も元気になります。食事をすることは、その食べ物が育った環境も一緒に食べるわけですから、まさに食べ物は環境そのもの。食べ物が育った環境のことを考えていくと、地球の環境問題に行き着きます。
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| ※1 | 生物多様性について認識・理解してもらうために環境省が発足させた著名人による広報組織。 |
| ※2 | 「六ヶ所あしたの森」設立準備委員会。青森県で、持続可能な社会を目指した暮らしを、森を通して実践・発信していく。 http://www.ashitanomori.net/ |
| ※3 | 環境や自然を考慮した食事を基本とする長寿・健康法。 |