地球環境基金ではこのたび、認定特定非営利活動法人スペースふう(理事長 永井寛子氏 山梨県富士川町)及び明治大学プログラム評価研究所(代表 源 由理子氏 明治大学大学院教授)のご協力のもと、ロジックモデルを活用したマネジメント支援(評価情報の活用と団体の自走支援に関する調査研究)を実施することといたしました。
現在、社会的インパクト評価のように、NPO活動など社会課題の解決に向けた活動が社会にどれだけのインパクトを与えるかを評価し、活動の利害関係者に対する説明責任を果たすとともに、活動における学び・改善に活用する評価の方法が注目されています。
地球環境基金においても、平成26年度に評価制度を大幅に見直し、寄り添う評価として、評価専門委員がアドバイスを行い、活動を改善していくための評価制度を現在運用しているところです。今後、こうした「改善のための評価」がNPOにおいて定着していくことが重要であると考えているところです。
そこで、地球環境基金として、ロジックモデルの作成とプログラム評価の実践に関する調査を行い、一連のロジックモデルの作成とプログラム評価の実践の過程の中からNPO団体におけるロジックモデルの有効性や今後、地球環境基金が団体に対してどのような支援ができるのかを検討してまいります。
具体的には、明治大学プログラム評価研究所の指導のもと、スペースふうのスタッフの方々に実際にロジックモデルの作成と、実績の分析、プロジェクトの改善といったプログラム評価の一連の過程を実践していただき、その実践の中から、団体がめざすべきアウトカムの合意形成、実績の分析からプロジェクトの改善を見出していくプロセスを体験していただきます。そして、こうした体験の中から、アウトカムを目指した成果志向への転換、より効果的な社会課題の解決方法を導き出す自己改善力の獲得の過程を明らかにしていくことを考えています。
なお、この支援は平成30年3月までの予定で、スペースふうの事務所を5~6回(場合によってはそれ以上)訪問して行うこととし、第1回目のワークショップを6月に開催することとしております。また、支援の経過は、ホームページ等を通じて随時公開していく予定です。