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中国チベット少数民族農業地域における越
冬する黒首鶴の生態保護及び啓発活動


団体名: 中国農業生態環境保護協会
Chinese Society for Agricultural Eco‐Environment Protection
(CSAEEP)
所在地:

〒300191
中国天津市南開区復康路31号
TEL:+86‐13920471148
FAX:+86‐2223369542

団体の設立経緯・目的:

 

 当協会は、NGO環境組織として発足し、環境保護に関する調査研究、学術交流を企画・実施し、農業生態環境保護に関する知識と経験の普及啓発を目的として設立された団体である。発足以来行政からの委託も受け、環境分野における人材育成、環境保護政策の提案等を行い、国際協力のための共同研究の窓口としての活動は高い評価を得ている。
対象地域: 中華人民共和国チベット自治区林周県
活動形態: 実践
活動分野: 自然保護・保全・復元
本プロジェクト助成継続年数:3年目

■活動の概要

〈活動の背景と目的〉
 世界の希少動物である黒首鶴は中国一級保護希少動物であり、チベット自治区で越冬する黒首鶴は約3900羽、世界総数の約70%を占めている。チベット地域は黒首鶴に最も重要な生息地域であると言われている。しかし現在、環境破壊、農薬被害、密猟等により数は年々確実に数百羽程度減少しつづけ、絶滅に瀕している。そこで、黒首鶴保護対策を探求するため、数年前から、当協会、日本国際善隣協会・環境推進センター及びアメリカ国際鶴財団は、チベット中部地区(チベット自治区の林周県等)で越冬する黒首鶴の状況を調査してきた。調査結果では、現在の農業生活活動(農薬の使用及び農田水利の建設)は、黒首鶴の越冬に重要な影響を与えていることが判明した。黒首鶴の越冬についての科学知識を全く持っていない一般のチベットの少数民族農家及びチベット現行行政担当者に対する黒首鶴の保護意識と保護方法の教育・普及は必要不可欠である。本活動は、今までの経験と調査結果により、非農耕地における継続的な餌付けを確立し、啓発活動を実施し、現地少数民族主導型の長期的な黒首鶴の保護を目的としている。

〈活動の概要〉
 当協会は、本保護活動を通じ、これまでの調査活動結果をもとに現地少数民族の農業耕作方法の改善、越冬する黒首鶴の食料確保等のための継続的な餌付け活動、ならびに黒首鶴と現地少数民族の共存可能な保護対策を有効に実施するため、越冬地域の農業管理担当者、少数民族住民と行政官、低学年層に対して、黒首鶴保護に関する中国法律と条例、その生息環境保護の意識と方法に関する啓蒙セミナーの開催など、下記の具体的な活動を行った。

(1) 調査研究成果を生かした教育用資料とビデオ資料の作成と提供
(2) チベット少数民族を対象とする黒首鶴の保護手法に関する教育・研修セミナーの開催
(3) 越冬する黒首鶴に対する特定保護地区での餌付けの活動
(4) 黒首鶴が越冬するための特定モデル地区での農業管理及び宣伝用看板の設置
(5) チベット中南部地域の黒首鶴生息状況の継続的確認調査
 
チベット自治区林周県における少数民族住民、低学年層対象のセミナー。

〈活動の結果と効果〉
黒首鶴の飛来し始める12月にあわせて保護活動を実施し、貴重な黒首鶴の生息資料や写真などが収集できた。少数民族住民、低学年層を対象としたセミナー実施は、チベット現行行政側の協力によって、啓発・宣伝効果はより良く、高い評価が得られた。黒首鶴を身近に感じているが、その実態及び重要性についての知識は皆無に等しかった少数民族住民をはじめ、低学年層、行政担当者の意識は徐々に改善され、黒首鶴保護の重要性及び中国中央、チベット地方政府の環境保護法規が理解されつつある。
特に今回のセミナーは内陸地での環境意識を高めるためのモデル効果が大きいと思われる。
継続調査により越冬する黒首鶴の数は、年々200〜300羽までに確実に増えてきていると今回の現地調査で確認できた。
同時に住民の環境意識アンケート調査を行い、黒首鶴保護の意識改善という良い結果を収めた。
中国チベット以外の黒首鶴保護地区での活動展開に良い経験が得られた。
助成額 2,700千円)
 

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