助成について

タイ北部における少数民族の生活の自立支援と森林保全のための農村開発

活動地域 活動分野
タイ 環境保全型農業等
団体名
アイユーゴー ―途上国の人と共に―
所在地
〒590-0432
大阪府泉南郡熊取町小垣内1-10-18
TEL:072-452-8340/FAX:072-452-8340
URL:http://aiyugo.fc2web.com/
団体の設立経緯・目的
国際貢献の経験を持つ友人達に手作りの支援活動を呼びかけた。そして、日本人と他のアジアの人たちがいかにコミュニケーションを図り、理解を深め、真の協力関係ができるのかとの想いから活動が始まった。
主な活動対象地域
タイ王国メーホンソン県パンマパー郡
活動形態
実践
活動分野
環境保全型農業等
本プロジェクト助成継続年数
2年目

衛星写真 植林現場の一つの村とセンターで農業指導現場の写真

活動の概要

活動の背景と目的

本活動の目的は、タイ北部のメーホンソン県パンマパー郡タムロート区に居住するカレン族・赤ラフー族・カレン族・シャン族の経済的自立支援と、山岳地帯の森林環境の保全のための植林活動支援である。タイ政府が環境保全のために森林伐採を禁止したことにより、少数山岳民族は移動・焼畑農法を行えなくなった。彼らは偏狭かつ急斜面の多い地で自給生活を強いられているものの、土壌の流亡などにより生活の糧となる作物の収穫は乏しく、生活は困窮を極めている。そこで、毎年収穫ができ、かつ土壌の流亡を防ぐことができる樹木の植林を行うものとする。これにより彼らの生活権を確保することができると共に、自然環境ならびに森林保全を通した農村開発を行うことができる。

活動の概要

本事業は、移動・焼畑農法が不可能となり偏狭の地で自給生活を強いられている少数民族たちに対し、開発情報センター(以下、開発センターと記載)が植林の実践指導を行い、苗木(マンゴ、コーヒー、マカデミアナッツなど)などを無償供与する支援である。開発センターのスタッフならびに日本人専門家が、開発センターの講習に参加する村人に植林指導を行った。今年は特に開発センター内のみではなく村を巡回し、現場指導ならびに自然環境の状況などにも触れた指導を徹底した。苗木は開発センターまで搬入されてから各村に配送され、植林作業は村人が中心に参加して行われた住民参加型の事業であった。

*開発情報指導センターとは、2003年度にバンマパー郡ワナルアン村において、アイユーゴーと住民たちが組織した「開発のための情報支援センター」である。すでに、セミナールーム、宿舎が建設され、現在センター横でパイロットファームが造成されている。

活動の結果と効果

集落ごとに各少数民族が居住し、さらに風習、言語、食事、文化などが異なり、農業に関する情報提供並びに技術移転が円滑に遂行されがたい状況であった。今回、対象となる村から各リーダーが、農林業に携わった経験者である開発センターの指導員に植林・栽培方法の指導を受け、村人たちにそれらを教え、村人が中心となって、支給された樹木を植林した。さらに、開発センターのスタッフは巡回指導を行い、自然環境などの影響で生じる洪水などの解説を行った。これにより、より多くの村人が農林業と自然環境に関心を深めつつある。村人自身の植林活動とさらに環境保全の意識を高めていきつつある事業は、いわば住民参加型事業として高く評価できると思う。さらには、有畜農法を推進する事業として、苗木につく害虫防止策の徹底をどのようにするかという農業の基本の一つを、本会と開発センターおよび村人とが検討する、ワンステップ上がった事業へと進んでいる。そして、開発センター長ら自身で解決できない新たな問題が生じた場合は、また協力をしたいと考えている。少数民族の農法はまだ極めて古風であるから、今後また、環境保全への配慮と同時に農業技術開発と営農システムの徹底した指導は必要となるだろう。

(助成金額:2,900千円)

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