助成について

過疎地における人工林の持続可能な利用方法に関する知識と技術の普及啓発

活動地域 活動分野
徳島県 森林保全・緑化
団体名
おららの炭小屋
所在地
〒771-6512
徳島県那賀町木頭北川船谷
TEL:050-8800-7240/FAX:050-8800-7240
URL:http://olala.jp
団体の設立経緯・目的
1950年代まで盛んだった炭焼きを復活させようと集った高齢者団体。次世代に自然循環型の生活技術を伝えるために、村内外の子どもたちや一般の人々に対する体験型環境教育事業を開始した。
主な活動対象地域
徳島県那賀町木頭北川
活動形態
実践
活動分野
森林保全・緑化
本プロジェクト助成継続年数
2年目

「山里ステイ」に参加した高校生が山の生活技術を学ぶ(石臼体験)

活動の概要

活動の背景と目的

徳島県木頭村(現那賀町)は、山間僻地で過疎・高齢化に加え、町村合併による地方切り捨ての社会風潮にともない、里山を維持してきた生活技術が絶えてしまう恐れがある。自給自足の生活と山仕事全般を経験してきた高齢者の知恵と知識を次代につなげ、山里の生活文化と環境を見直す必要性がある。地球規模でも温暖化や資源エネルギー問題として、化石燃料(石油、ウラン、石炭、LNG)に代わる自然エネルギーや自然素材の利用啓発活動をNGOセクターが中心に行ってきた。しかし、今日の資源・エネルギーの浪費分も含めて、それらで支えることは不可能である。
 そこで、都会に比べて身近にある自然エネルギー(薪、炭)や自然素材(間伐材、竹、土、草)を暮らしに取り入れてきた、当地のような山里だからこそできる活動がある。特に国内の人工林は経済的に放置せざるを得ない状況に追い込まれ、山の環境は悪化するばかりである。そこで、物心つく頃から山林労働に従事してきた「おららの炭小屋」のメンバーは、かつて経験した山の豊かさを取り戻し、次世代へ真の豊かさを残す目的で活動している。

活動の概要

毎月第2日曜日に定例の炭焼き体験を実施した。全国からの研修者・体験者(団体)を受け入れ、山里の利用技術を体験的に研修し、森林問題から河川生態系に至る環境保全についての啓発活動を行った。その他、間伐材を利用した「踏み臼」を再現し、地元の子どもたちやスタディーツアー、山里ステイの参加者が体験をした。また、活動の模様は、Webをフラッシュサイトに変え、写真スライドなどでわかり易く、視覚に訴えるように工夫した。また、原油の値上げや温暖化問題から炭製品の需要が高まり、体験事業の収益になるということで「おららの炭小屋」の炭を指定して注文してくる個人、団体が増えてきた。炭製品には昨年度印刷した写真絵本「じいのちえ」を同封し、啓発活動に役立てている。

活動の結果と効果

木頭村(現那賀町)は都市から遠く離れた僻地(車で徳島市内から2時間半、高知龍馬空港からは1時間半)であり、ダム建設計画を止め、本当の意味で自然環境を守った村である。この地を拠点に2007年度は、「炭焼き体験」「木挽き体験」「一本乗り体験」「川の生物観察」「スローフード体験」「ライフスキル体験」などを実施した。その結果、700名以上の参加者となった。自治体からはグリーンツーリズムの一拠点と目され、2007年からスタディーツアー「きとう山里ステイ」を各種団体とのパートナーシップで開催し、広範囲なネットワークが形成されてきた。2007年春に作成された写真絵本「じいのちえ」は、あらゆる世代に読みやすく構成された結果、好評となり、続編を2008年春に作成。山の生活技術を現代に活かせる読本として、各地で活用されることを期待している。

(助成金額:1,300千円)

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