中国東部における海鳥コロニーの復元
香港観鳥会(The Hong Kong Bird Watching Society)
活動地域 |
活動分野 |
中華人民共和国 |
自然保護・保全・復元 |
- イベント参加者数
- 延べ2,300人
- 訓練された調査員
- 5 人
- 巣立ったヒガシシナマジサシの幼鳥
- 13羽
- 目標達成度
- 100%
ヒガシシナアジサシの幼鳥が親と飛び立つ
成果と工夫したポイント
43羽以上のヒガシシナアジサシと数千羽のオオアジサシを誘引し、繁殖コロニーを復元した。事業実施に際して、この分野で経験を積んだ人材を集め、専門家グループと毎年検討を重ねて最新知見を基に計画を立案した。
所在地
7 C, V Ga Building, 532 Castle Peak Rd、
Lai Chi Kok, Kowloon, Hong Kong
TEL:852-23774387 FAX:852-23413687
http://www.hkbws.org.hk/
助成金額
平成26年度 4,673千円
平成25年度 5,785千円
平成24年度 4,630千円
助成の種類
一般助成
3年目
調査研究
課題
2009年~2012年に象山県で実施された海鳥の卵採取を防ぐ事業を通じて、地方自治体やオレゴン州立大学のアジサシ専門家チームが復元の共同事業に関心を持ったこと。
目標
- 中国の地方自治体や地域コミュニティが海鳥のモニタリングと保全を行えるようにする
- 海鳥コロニーを復元し、地域コミュニティが自尊心や保全意識をもてるよう促す
- 国際協力や経験の共有を促す
活動内容
- 韮山列島の候補地を調査して復元対象サイトを決定、2年目からデコイ他の機材を用いてアジサシ類の誘引を開始するとともに、繁殖期間中の監視及び調査を実施した。コロニーの復元に成功し、世界的な海鳥再生のモデルケースとなった。
- 中国、米国、日本、台湾の専門家チームを組織するとともに、現存繁殖地間の連携を進めた。
- 国際会議やプレスリリース等を通じた事業の広報活動によって、中国で海鳥保護への関心が高まった。
- 学生ワークショップや教育イベント、またカレンダーや教師向けガイドブックの配布、ワークショップを通じて、地域コミュニティ で海鳥及び海洋生態系保全に関する意識が高まった。
達成できたこと
- 43羽以上のヒガシシナアジサシと3000羽~4000羽のオオアジサシが島に誘引された。
- 13羽以上のヒガシシナアジサシの雛が孵化し、巣立った(過去の記録では0 ~ 4 羽)。同種の(世界の)総個体数が50羽を超えた。
- 1500人を超える学生・生徒と50人を超える教師が普及活動に参加した。
- 500人超の中国の調査研究者が会議で学んだ。
- 少なくとも5 人の自然保護区及びNGO メンバーが訓練された。
達成できなかったこと
ありません。
今後の展望
中国でのモニタリング調査と研修を継続的に実施するとともに、繁殖地の分散を進めたい。また同種の渡りについて調査を進め、海鳥の渡りの分野で中国とアジア諸国との連携協力を促進したい。
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