中池見湿地の希少動植物調査・保全・復元活動
(特非)中池見ねっと
活動地域 |
活動分野 |
福井県敦賀市中池見湿地 |
自然保護・保全・復元 |
- イベント参加者数
- 延べ1,158人
- 活動掲載ブログのカウント数
- 62,000カウント
- アメリカザリガニ防除数
- 16,173尾
- 目標達成度
- 90%
ミズアオイとミニ田んぼサポーターの稲刈り
成果と工夫したポイント
ミニ田んぼは、1 区画を25平方メートルと細分化し、区画ごとに収穫まで個別にサポーターが管理するスタイルで、活動日も選択日を多く設定して、自由度を増すことでサポーターの増加とリピート率が高まった。
所在地
〒914-0000
福井県敦賀市松島130-216- 8
TEL:090-8269-9801
FAX:0770-20-1113
http://blog.nakaikeminet.raindrop.jp/
助成金額
平成26年度 1,742千円
平成25年度 2,000千円
平成24年度 2,000千円
助成の種類
一般助成
3年目
実践
課題
- 生物多様性の保全や復元の公的な計画の未策定
- 人の手が加わらないことやアメリカザリガニなど外来生物の増殖による自然環境の変質
- 保全の担い手の高齢化やかかわる人の少なさ
- 北陸新幹線のルート問題
目標
- 保全・復元計画に役立つ希少動植物の生息・生育調査
- ミニたんぼ活動や江掘りイベントなどによる水田生態系の保全と市民参加の拡大
- ヘイケボタル観察会や中池見フォーラムによる啓発活動の実施
活動内容
- 3 大学1 調査会社と連携・協働して23種の絶滅危惧種の現況調査ができ、敦賀市の中池見湿地保全活用計画策定委員会や鉄道運輸機構の北陸新幹線、事後調査検討委員会に情報提供することができた。
- ミニ田んぼ活動は毎年参加者が増え、最終年度には32区画89名の申し込みがあり、単発のイベントではなく、田んぼの準備から脱穀・選別・籾摺りまで継続的に取り組め、水田生態系の希少種の生育域が拡がった。
- アメリカザリガニは3年間で16173尾を防除し、低密度管理を実現した。
- 江掘りイベントは3 年間で230人、ホタル観察会は3 年間で193人、中池見フォーラムは3 年間で155名が参加した。
達成できたこと
- ミニ田んぼ活動の結果、福井県で中池見湿地にしか生育していないデンジソウの生育面積が500平方メートルに増加し、ヤナギヌカボ・トチカガミの生育面積も増加した。
- 復田した場所から20年ぶりにミズオオバコが出現した。
- アメリカザリガニ防除活動の結果、72種目のトンボとしてカトリヤンマが確認されたり、湿地全体の水環境が改善されたことによって20年ぶりにアオヤンマが確認された。
達成できなかったこと
絶滅危惧ⅠB類のオオアカウキクサが、初年度を最後に確認されなくなっており、中池見湿地でも消滅の心配が高まっている。
今後の展望
ミニ田んぼ活動は今後も保全に市民がかかわる活動の一つの形態として継続、江掘りイベント・ホタル観察会・中池見フォーラムは敦賀市の事業に組み込まれて継続される。
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