助成について

メコン河流域における住民調査参加による水辺の生物多様性保全促進

公益財団法人 長尾自然環境財団

活動地域 活動分野
ベトナム社会主義共和国、カンボジア王国 自然保護・保全・復元
イベント参加者数
延べ159人
問合せ件数
7 件
目標達成度
65%
ベトナムの道端での標本計測
ベトナムの道端での標本計測

成果と工夫したポイント

  1. 水上集落の漁民延べ11名にモニタリング手法を移転した。
  2. 漁業者と共同で改善した稚魚の調査手法で分析精度が5 割上昇した。
  3. 協力機関の職員4 名が近隣諸国の研究者を指導できるまでになった。

所在地

〒130-0022
東京都墨田区江東橋3 - 3 - 7
TEL:03-6659-2070
FAX:03-6659-2272
http://www.nagaofoundation.or.jp/

助成金額

平成26年度 4,516千円
複数年金額合計 10,407千円

助成の種類

一般助成
2年目
知識の提供・普及啓発

課題

メコン河の魚類は約1,000種と世界屈指の多様性を誇るが、開発に伴う環境悪化で脅威にさらされている。対策に必要な基礎データと現場からの信頼に足る情報、及び現地政府機関や大学関係者の知見も不足している。

活動内容

  1. 保全対策に必要な基礎データ収集のため、稚魚モニタリングを実施した。
  2. ワークショップを実施し、官学民間の生物多様性に対す る意識と現状認識を共有した。
  3. 生物多様性への関心を高め、また信頼に足る基礎データ 収集とその方法の一般への普及のため、水辺の生物多様 性モニタリングを官学民協働で実施した。
  4. 将来の担い手である学生を対象に、環境保全に関する課 題の掘り下げから対策の提案までを行うワークショップ を行った。

今後の課題

認識の共有と調査手法の移転ならびに調査の現地体制をほぼ確立できた。今後は現場の漁業者のモチベーションを高め、同モニタリングが現地で自発的に継続されてゆくための条件整備を行う必要がある。地方政府が同様の活動に対する予算措置とスタッフの配属を行うように、ワークショップなどを通して働きかけたい。


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