助成について

フィリピン先住民族の村タクネルにおける森林再生とアグロフォレストリーの実施

(特非) ビラーンの医療と自立を支える会

活動地域 活動分野
フィリピン共和国ミンダナオ島 環境保全型農業等
問合せ件数
2 件
栽植済み苗木数、在来種、樹木作物の合計
12,000本
在来種及びゴム、コーヒーなど苗木植栽面積
30ヘクタール
目標達成度
90%
現地専門家ニックの傾斜地農法実地指導
現地専門家ニックの傾斜地農法実地指導

成果と工夫したポイント

30ha計12,000本の苗木の一部は根を張り、降雨時の泥土流出の勢いが減じた。各世帯50計1000株のバナナの6 月新学期開始時の初出荷にも期待大。確かな成果に住民間協力が不可欠と住民組織化に努めた。

所在地

〒227-0033
神奈川県横浜市青葉区鴨志田町516番地11
TEL:045-500-9151
FAX:045-500-9151
http://homepage3.nifty.com

助成金額

平成26年度 1,543千円

助成の種類

入門助成
1年目
実践

課題

  1. 事業地域を含むレイクセブ町山岳部(ダグマ山系南端)における生態系修復
  2. . 事業地域を含む山岳部先住民族ティボリ等の貧困
  3. 事業地域を含むアラ―川源流域の熱帯林破壊による洪水他自然災害の多発

目標

  1. 事業地域、受益者20名の組織化、研修の実施による受益住民の知識技能向上
  2. 保護区10ha における在来種苗木5000本、生産区20ha におけるゴム、果樹、コーヒー苗計7,000本の植栽完了

活動内容

  1. 対象地区受益住民20世帯の組織化、20名が参加した持続可能な森林農業活動の理念・技術研修の実施。
  2. 町が定める熱帯林保護区内10haにおけるナラ、ラワン、ナボル他在来種苗木5000本の植栽。
  3. 町が定める生産区内の山腹斜面20ha で、土壌侵食の原因であるコーン単作に代わり、数年後からの収入源となるゴム、果樹苗、コーヒー、バナナ 苗木計7000本を、傾斜地農法により植栽。
  4. 熱帯林修復、収入向上など数年後の目的達成のために実施する3 カ月ごとの苗木周り1 mの除草などの手入れ。

達成できたこと

  1. 急傾斜の入会地10ha に在来種5000本、先住民族20世帯の山腹の畑20ha に、数年後からの収入源ゴムや果樹苗等計7000本を植えて約半年が経過。わずかではあるが、降雨時の土壌流出の減少効果が認められる。
  2. 理念、技術研修や受益者月例会により、傾斜地農法による樹木作物栽培が環境を守り、数年後の収入増加で貧困から脱出できるという理解と希望が、受益20世帯のみならず、隣接地域住民数十世帯に広がった。

達成できなかったこと

当団体担当による現地モニター、評価活動は、現地の道路状況、治安問題などで十分でなく、パートナー団体への依存度が高まった。

今後の展望

近い将来の確かな成果をめざして事業地域でのモニターを継続し、より広範囲での環境修復と貧困解消のために隣接地域への事業拡大に努める。


目次

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