ジーンズの加工生地を再利用したスラムにおけるスクールバック製品プロジェクト(ケニア)
(特非) Little Bees International
- イベント参加者数
- 延べ600人
- 環境セミナー参加者(+ごみ拾い運動)
- 500人
- リサイクルに従事する女性の収入向上
- 150%
- 目標達成度
- 80%
リサイクル製品を製造する女性
成果と工夫したポイント
- 環境セミナーで日本の"Mottainai"を広めることにより、ごみの放置が30%減少した。
- リサイクル事業のスケールアップによりメンバーが10名増加、150%の収入向上もなされた。
所在地
〒116-0001
東京都荒川区町屋6 -30- 5
ロイヤルオオスギ102
TEL:03-3895-5635
FAX:03-3895-5635
http://www.littlebeesinternational.org/
助成金額
平成26年度 2,000千円
助成の種類
入門助成
1年目
実践
課題
経済成長とともに、ケニアの首都ナイロビのスラムにはゴミがあふれ、廃棄物処理能力が実態に追いついていない状況がありますが、循環型社会形成のためのモデルプロジェクトとして、社会意識の変革を狙います。
目標
スラム住民と協働で3 Rに基づく循環社会形成のためのセミナーを開催、また女性を対象にリサイクル製品製造のためのスキルアップ研修を実施し、環境に配慮した社会システム構築に向けた下地をつくる。
活動内容
- 環境意識向上のためのセミナーを年5 回開催(延べ約500名が参加)。故ワンガリ・マータイ女史がケニアで広めた"Mottainai(もったいない)"の精神を伝えるべく、スラムでの草の根での啓発活動やごみ拾い運動も実施。コミュニティ内のごみの放置量が30%程度減少した。
- ナイロビ川河川敷において1 月に植林活動(50本)を実施。ポータブルガーデン製作のための研修も実施。コミュニティの子供たちが育てている。
- ミシンを新たに4 台購入することで、リサイクル製品であるスクールバックの生産効率が300%アップ。
- 女性を対象にリサイクル製品製造のためのスキルアップ研修を2 月に2 週間実施。
達成できたこと
- 環境セミナーにより"Mottainai"が普及、ごみ拾い運動の広がりと共に環境意識の高まりによりごみの放置が30%減少。
- ナイロビ川河川敷では、植林と環境保全活動により緑化が促進。
- 30名まで増加したHIV 陽性女性グループも収入が150%増加し、リサイクル事業が持続可能なコミュニティ開発につながることを事実として実感。3 R に基づく循環型社会形成のための意識強化へとつながっている。
達成できなかったこと
リサイクル製品は、余剰のデニム生地ベースのため、一定の水準のデザイン加工は難しく、一般市場で消費者のニーズを満たす商品を提供することはかなり難しい状況。
今後の展望
リサイクル事業により3 R というコンセプトが、持続可能性のあるビジネスになり得るということをスラムの人々に気がつかせ、継続的な境保全活動のための大きなインセンティブになっていくことが期待される。
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