助成について

限界集落に残る空き家再生から考える循環型社会

大杉谷移住促進協議会

活動地域 活動分野
三重県多気郡大台町 大杉谷地域 循環型社会形成
イベント参加者数
延べ45人
ホームページのページビュー数
2,200ビュー
廃棄を止めた建築材料
167㎥
目標達成度
100%
エコツアーとリフォーム塾で自然素材を体験
エコツアーとリフォーム塾で自然素材を体験

成果と工夫したポイント

「 空き家リフォーム塾」「蜜蠟ワックス・柿渋塗料作り」に45人が参加。空き家を直し、廃棄物167㎥をくい止めた。イベントを通じて地域の方々と参加者に自然素材の良さが波及し、協力希望者が得られた。

所在地

〒519-2633
三重県多気郡大台町久豆199
TEL:0598-78-8888
FAX:0598-78-8889
http://osugiijyu.com/

助成金額

平成26年度 1,600千円

助成の種類

入門助成
1年目
実践

課題

地域は限界集落であり、空き家が急増して放置されて廃棄物が増えており、その対策が急務である。自然素材で家を建て、修理ながら長く住む優れた家・集落・自然の循環の技が継承されてきたが途絶えようとしている。

目標

自然の循環型素材を使う技を地域の人々から継承し、地域内外に普及させ、継承者(移住者)を誘致し集落の空き家廃棄物を減らす。素材は、伝統的な「左官職人の技」「柿渋塗料」「蜜蠟ワックス」とする。

活動内容

地域内に残る循環型自然素材を伝えるため、エコツアー「蜜蠟ワックス作り体験」「柿渋仕込み体験」を実施。「空き家リフォーム塾」でその素材を利用し、さらに壁土を使った伝統的左官技術を学んだ。それらの作り方や手順を記録しテキストとした。参加者には技術の習得だけでなく、集落生活の循環の途絶えや周辺の自然環境の変化にも目を向けていただき、今後の活動参加と移住による継承を呼びかけた。活動は地元広報誌に掲載し、地域の方々に伝統技術のの魅力を再認識して頂くように努めた。エコツアーの誘致のために大都市圏で開催される県の移住イベントで各2000部×3 体験講座=6000部を配布し、県HPに掲載した。

達成できたこと

エコツアー「蜜蠟ワックス作り体験」「柿渋仕込み体験」を実施。「空き家リフォーム塾」でその「蜜蠟ワックス」と「柿渋」を利用し、また、壁土を使った伝統的左官技術を学び、記録した。かつての集落生活の循環に様子や自然環境の変化にも目を向けていただき、今後の活動参加を呼びかけた。地域の人々には蜜蝋、柿渋、土壁を体験していただいたり、活動を地元広報誌に掲載したりして理解を深めていただけた。

達成できなかったこと

まだ80戸もの空き家が残るが、その抜本的解決案が得られなかった。蜜蝋と柿渋の製品化においては、高齢化した生産者の次世代継承も必要であるが、そこまで至っていない。

今後の展望

  • エコツアー「蜜蠟ワックス作り体験」の継続。
  • 「 蜜蠟ワックス」「柿渋」の商品化の可能性を探り、生産方法も継承する。
  • ニホンミツバチの蜜源植物の植樹活動。

目次

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