ネパール国西部地域の村落住民に対する森林保全啓発活動並びに
住民の生活向上運動
団体名:マチャプチュレ開発協会

活動形態 :知識の提供・普及啓発
活動分野 :森林保全・緑化
対象地域 :ネパール国西部地域7村落
活動の概要
(趣旨・目的)
 環境保全対策を考えるに当たり政府の努力だけではなく、コミュニティー自身が自らの地域の環境保全と開発に参画しなければ持続可能な環境効果をもたらさない事は知られている。そこで森林保全を図る為、コミュニティー参画を基盤として地域住民により大きな自信を与え、彼らの生活の直接的な効果をもたらす実践的開発活動を実施し、同時に地域住民への森林保全教育を促進する。
(背景)
 ネパールは一人当たりのGNPがUS$180で、識字率は30%以下、更に全人口の40%は貧困ライン以下という世界最貧国の一つである。対象地域は西部地方の村落で、一番近い道路からでも徒歩で4時間以上かかり、一部の家庭を除き電気も無い。従って住民の多くはエネルギー補給を森林に依存するため森林破壊は急進し、緊急に森林保全並びに生活向上対策を必要としている。
(具体的な実施活動)
 当協会の会員数は現在29,152名であり、7つの村落にまたがっている。内男性13,641名・女性15,511名
1.  対象地域における苗畑造成:アルタール村・チトレ村・タマギ村にそれぞれ一つずつ造成された。モンスーン到来により途中活動が遅れ気味になったが、その後は当協会の訓練を受けた指導者を中心として順調に活動が行われた。この良質の苗木生産を通じて村民達の森林保全意識の向上がみられた。
2.  代替エネルギーの開発と活用:代替エネルギーを活用することに依り、燃料としての木の伐採に依る環境破壊を軽減することができる。
<生物ガス> 32箇所に設置、サラヤン村デクールポカリ村。この結果約190名の村民が作業時間の短縮等の利益を受けた。
<改善かまど> 390世帯に設置、約22,000名の村民が利用している。通常のかまど1/3の薪木で賄えるため森林資源の保全に繋がる。村民達にも評判が良く需要も高い。
<湯沸かしヒーター> 5世帯に設置。この地域に合わせて考案されたものだが、容器を小さくし、より少ない薪木で速く湯沸かしが出来る様に改良中である。
3.  森林保全・生活向上の啓発運動の実施:配置された生活向上員により村民に対する啓発運動が促進されている。また、森林の近くに保全運動のスローガンを揚げ、更に森林や村にも道標を設置した。
4.  対象地域における基礎調査:長期計画策定を目指す為、社会経済・野生生物・植生状況に対する基礎調査を行った。調査期間8月〜12月、コンサルタントはカトマンズ市トリチャンドラカレッジのリタ・コイララ氏。これらの調査結果をもとに、より一段と効果的な活動を推進することが出来る。
5.  森林保全・生活向上普及員の雇用・訓練・配置:プロジェクトコーディネーター1名。森林保全生活向上普及員10名が採用され、9月より対象地域に配置。1月にはコーディネーターが外部機構の指導者研修に参加。また当協会主催の苗畑管理訓練が行われ7名参加。2月にも森林保全訓練を主催し21名が参加した。
6.  6月にコンピューター1台また12月にはファックス機1台をポカラ事務所に購入し現在フル活用している。

(助成額 2,500千円)
団体所在地:ネパール
(日本国内代理人)
〒114-0015 東京都北区中里2-1-2 谷川 方
Tel 03-3917-6839 Fax 03-3917-6858