タンザニア国マハレ地域環境保全教育広報活動
団体名:マハレ野生動物保護協会

活動形態 :知識の提供・普及啓発
活動分野 :自然保護
対象地域 :タンザニア国マハレ
活動の概要
(目的)
 絶滅の恐れのあるチンパンジーを含む多様な動植物の生息するマハレ山塊国立公園とその周辺地域の環境保全を図るため、地域住民やマハレ公園利用者に対する環境保全に関する広報・社会教育活動、公園内外の環境保全活動、公園管理者の環境保全活動の指導、環境保全に関する情報交換のための国際的機関誌の発行をおこなった。具体的には、マハレ公園の周辺地域の住民や小学生を対象に、講演会、展示会、公園見学会を催し、生物多様性の価値と保護区の意義について、またバッファーゾーンの環境保全の重要性についての指導をおこなった。ダレスサラーム大学の有志の学生に、野生動物の調査法やコミュニティー・コンサーヴェイションを学習させた。こういった活動の根拠地として、ビジターセンターを設立することにした。マハレ公園の動植物相、景観、チンパンジーの行動、観察や公園観光のガイドラインなどをまとめた小冊子を出版し、公園の環境保全に役立たせるつもりである。
(背景)
 マハレ山塊国立公園では、眼目のチンパンジーは比較的安全であるが、ゾウや有蹄類は密猟され、有用材も盗伐されている、また、境界線近くの公園内に多数の漁民が居住して立ち退かないなど、大きな問題を抱えている。公園外では、人口の増大が植生に圧力を加えている。また、野焼きの火が公園内に燃え広がって植生に大きな被害を与えている。環境保全の広報活動や社会教育活動、地元研究者の養成、公園内のインフラ整備が必要であることが痛感される。
(時期・場所・回数)
 広報・教育活動は2回おこなった。平成9年8〜9月:タボラの小学校で小学生を対象に、マハレ公園では成人を対象に自然保護に関する講演をおこなった。野焼きが環境に与える影響、植林の重要性、資源の持続的な利用の意味、国立公園の環境保全、動物保護のもたらす利益、産児制限の意義、ゴミ集積所の設置などについて講演した。マハレ公園には成人教育施設がないため、会場用にセメントで広場を作った。また、公園関係者には公園にはびこり原生環境を破壊しつつある南米原産の外来種の樹木セナの撲滅方法を実地指導した(写真参照)。平成10年1月にはキゴマで講演後、マハレ公園でセナ撲滅のより大規模な実地指導・訓練と周辺地域での広報活動をおこなった。ビジターセンターの候補地を、マハレ公園の入り口ビレンゲに確定した。平成9年6月に機関誌PAN4巻1号を、12月に4巻2号を発行した。マハレ公園の存在意義と公園の動植物相を紹介する小冊子の作成のため原稿を書きはじめた。購入したパソコン一台は、活動に役立てられている。ビデオは来年度に建設予定のビジターセンターにて本格的に活用される予定である。
(助成額 2,000千円)
団体所在地:タンザニア
(日本国内代理人)
〒606-8224 京都府京都市左京区北白川追分町 京都大学理・動物学西田研究室内
Tel 075-753-4084 Fax 075-753-4098