生産国の森林調査として、主要原産地の伐採の現状について現地調査を行う。また、住宅建築業・消費者向けに、木材樹種ガイドの整備を行い、ウェブサイト上で資料の配布・公開を行うとともに、森林環境に配慮した建築用木材の選定の重要性と方法論について地域セミナーを開催する。
住宅の施主までを含む幅広い対象者に対して、環太平洋の森林保全の重要性とともに、違法伐採、違法輸入が引き起こす国際社会への負のインパクトをアピールする事業計画の妥当性は高い。Webコンテンツの制作及び広報活動の基礎は確保されており、また、大手住宅メーカー数社を含む事業所との継続的なコンタクトも可能になっていることは評価できる。
一方で、目標設定、普及・啓発対象者の選定と実施方法などの立案及び実施計画の変更に至るまでのプロセスについて、さらに十分な検討が行われることが望ましい。
また、組織内外のマネジメント、リソースの活用、キャンペーン推進のための関係者の関わりの強化と戦略の確立も課題である。
※評点について:評点は、下記の5段階評価としています。
評点 | 内容 |
---|---|
A | 極めて高く評価できる水準・状況・結果である |
B | ある程度高く評価できる水準・状況・結果である |
C | 普通の水準・状況・結果である |
D | やや不満足な水準・状況・結果である |
E | 極めて不十分な水準・状況・結果である |