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全国ユース環境ネットワーク Japan Environmental Youth Network

2017年度 全国高校生の環境活動

北海道から沖縄まで、日本全国で高校生が熱心に環境活動に取り組んでいます。
全国の高校生の取り組みは、「持続可能な社会」の実現に向け、その役割がますます大きくなっています。
このページでは、全国ユース環境活動発表大会に応募いただいた高校、全国ユース環境ネットワークのイベントに参加いただいた高校の環境活動を紹介します。

北海道ブロック(7団体)

北海道標津高等学校

自然環境類型 自然科学部

天然記念物標津湿原および周辺湿地環境の保全活動・森林資源の有効活用と情報発信

外来種浸食が顕著になっている標津湿原の自然環境復元を目指す。トドマツやササの伐採を行い、またその効果については新聞等で発信した。今後はササの効果的な除去方法についても検討を行っていく。

写真:北海道標津高等学校の活動

北海道標茶高等学校

タンチョウトランスミッションプロジェクト

タンチョウと地域の共生を目指して ~価値を見直し、田舎に誇りを~

特別天然記念物であるタンチョウが生息する標茶町で、タンチョウと地域の共生を目指して活動している。地元住民へタンチョウの稀少さを伝えるため、標茶町主催の環境講演会で発表を行ったり、標茶高校の敷地を活かしたフットパスを作り、湿原やタンチョウを観られる場所を用意した。

北海道士幌高等学校

環境専攻班

士幌の原植生 カシワ林を後世に伝えるために

貴重な士幌のカシワ林を保全することを目的として活動している。生物多様性に関する調査や各種イベントや会議での啓発活動を通じて、以前と比べより稀少になっているカシワ林への、地元の認識変容を目指す。

写真:北海道士幌高等学校の活動

北海道帯広農業高等学校

水質浄化班

地域の水を守る ~人工湿地による酪農雑排水の浄化~

残留肥料や家畜糞尿を原因とする河川の水質汚染が問題となっている十勝で、持続可能な農業を実現するため、水質浄化を目指す。ろ過材料選定や改良延長工事により、水質モニタリング結果の数値は向上した。今後は農家にも導入可能な安定的な技術の確立を目指す。

写真:北海道帯広農業高等学校の活動

北海道旭川農業高等学校

森林環境班

ササの有効利用 ~森林バイオマスとしてのササ資源の利用~

造林において管理保育が必要なササの需要拡大に結びつく有効利用先を見つけ、林業の再生と森林環境保全を目指す。伐採したササを利用した紙を、今後は更なる品質向上・量産化することを課題とし、全国へ広げていく。

写真:北海道旭川農業高等学校の活動

北海道札幌旭丘高等学校

生物部 トンネウス沼班

トンボの多様性を守るために

トンボの生息地として知られるトンネウス沼は宅地開発の影響による生態系の変化が問題視されている。そこで、トンボの多様性を向上させるため、水質や気候調査、また昆虫採集教室など、住民への啓発活動を行った。今後も継続し、多様性の減少原因を探っていく。

写真:北海道札幌旭丘高等学校の活動

北海道函館水産高等学校

北のくにづくり2017

食品製造実習室のアルコール環境変化と細菌の耐性に関する研究

食の安全・安心を保証するため、アルコール耐性菌の割り出しを行い、より効果的な殺菌剤の使用についての検討を行っている。アルコールの使用履歴や細菌培養結果の比較・検討ができた。今後は、北大水産学部や函館市工業技術センターのアドバイスを得て、科学的信頼度の高い実験を目指す。

東北ブロック(28団体)

青森県立柏木農業高等学校

Fry a way

世界遺産の森を広げよう ~次世代に引き継ぐ環境教育活動~

白神山地の世界遺産指定地域の周辺地で、私たちの次の世代にも豊かな白神山地の大切さを受け継いでもらえるよう、小学校低学年や幼稚園の小さな子どもたちとの活動を一緒に始め、自然体験などの環境教育を進めている。

写真:青森県立柏木農業高等学校の活動

八戸工業高等専門学校

産業システム工学科
マテリアル・バイオ工学コース

 

分析化学や無機化学など専門化学を講義で学ぶと共に、分析化学実験など各種実験により実験技術を身に付けている。4年生からは研究室に配属され、卒業研究を行う。また、「環境」に関するテーマなど、自分でやりたいテーマを決め研究する「自主探究学習」を行っている。

青森県立名久井農業高等学校

TEAM FLORA PHOTONICS

生物による水質浄化システム「バイオエンジン」の開発と普及

世界中で富栄養化による水質汚染が発生し、藻類が異常繁殖する環境問題。私たちは、生物の力だけで浄化できるシステム「バイオエンジン」の開発に取り組んできた。現在、設置したバイオエンジンは100基以上になる。

写真:青森県立名久井農業高等学校の活動

青森県立名久井農業高等学校

環境班

既存の太陽光発電所での作物栽培の可能性を探る

地球温暖化が叫ばれる現代、自然エネルギーを利用する太陽光発電が増えている。農業高校に学ぶ私たちはすでに設置されている太陽光発電所で発電と作物栽培を両立させる研究に取り組んでいる。また、発電所で行う省力作物栽培技術を探っている。

岩手県立遠野緑峰高等学校

草花研究班

ホップ和紙開発プロジェクト ~ホップ蔓の新たな可能性にかける~

遠野市は、全国屈指の生産量・生産面積を誇っているホップの一大産地。農家に新たな産業を!廃棄されるホップの蔓から繊維を抽出し、環境に優しい化学薬品ゼロなホップ和紙の工程や技術を向上させる研究を継続している。

写真:岩手県立遠野緑峰高等学校の活動

秋田県立金足農業高等学校

科学部

私たちは高校生の養蜂家 ~ニホンミツバチで秋田の環境を守る~

高校でニホンミツバチの自然巣を発見。5年の月日を経て1群のミツバチを巣箱で飼うことができた。養蜂を行い研究することで、ニホンミツバチの生活を守るだけでなく、環境に配慮した行動や自然環境保全について考えている。

写真:秋田県立金足農業高等学校の活動

秋田県立大曲農業高等学校

生物工学部

クニマス里帰りに向けた田沢湖の水環境の回復法

以前より田沢湖が酸性化し、クニマスを含む生息していた生物は姿を消した。私たちは、クニマスを田沢湖に戻すために湖を中性にする研究を行った。今後も田沢湖全体の生態系を回復させ、クニマスや他の魚たちが棲める田沢湖にするための環境改善法を研究する。

写真:秋田県立大曲農業高等学校の活動

秋田県立横手清陵学院高等学校

総合技術科環境工学類

工業系の学科を持つ中高一貫教育校。建築・土木に関する専門的な知識と技術及び、環境保全や環境開発に関する技術者として必要な能力と態度を身に付けることを目標にしている。「環境活動の取組み」は、様々な設計コンペや提案コンペに参加し、環境について考えている。

宮城県気仙沼高等学校

自然科学部

十八鳴浜の季節による変化の観察

鳴砂は踏むと「キュッキュッ」と鳴る砂で、環境汚染のバロメーターとも言われている。東日本大震災以降、当たり前にあったものが一瞬で無くなる恐ろしさとともに、後世にデータを伝える大切さを感じ研究を続けている。

写真:宮城県気仙沼高等学校の活動

宮城県志津川高等学校

自然科学部

八幡川河口に復活した干潟の生物調査

干潟には、貝類やゴカイ類、エビ・カニ類など様々な生物が育ち、水鳥が飛来する環境を作る力がある。東日本大震災後、干潟に戻った八幡川河口域にどのような生物が棲息しているのか、採集と観察、調査をしている。

写真:宮城県志津川高等学校の活動

宮城県志津川高等学校

自然科学部

南三陸GURUGURU計画 ~循環の町を目指して~

僕たちは南三陸の環境を守る、通称「バイオマスレンジャー」。町の人たちにもっと生ゴミの回収に協力してもらえるよう、ワークショップや宣伝活動などを頑張っています。また、バイオガスを生成する実験も行っています。

写真:宮城県志津川高等学校の活動

宮城県利府高等学校

自然科学部・利府環境放射線観測班『ROGER』

環境放射線・紫外線観測を通じての大気の状態の経時観測と地域との連携および告知の活動

環境に関する調査の取り組みとして(1)町内の水質の経年観測 (2)近隣中学校との連携を含めた紫外線・γ線の毎日の観測を行っている。γ線量観測は、地域に協力をしていただきながら自分たちの手で継続して観察してみたいと思い活動している。

宮城県多賀城高等学校

科学部

多賀城高校の松枯れの原因を探る

「多賀城高校の松枯れの原因を探る」をテーマに、アカマツ林の健康調査を行い、松枯れ被害の状況をレポートにまとめ、さらには枯死する原因を究明することで、学校の景観保護に貢献したいと考え活動を続けている。

写真:宮城県多賀城高等学校の活動

仙台高等専門学校

仙台高専Aチーム

外来種が救世主!? ~アレロパシーの可能性~

セイタカアワダチソウは、絶滅危惧種を含む在来植物の植生に影響を及ぼすが、この植物のアレロパシー物質(cis-DME)を抽出しその特性を評価。さらにカイワレダイコンの発芽に与える影響を調査し自然由来の農薬としての活用可能性を検討している。

写真:仙台高等専門学校の活動

仙台高等専門学校

仙台高専Bチーム

石で水を浄化しよう ~岩石から光触媒を求めて~

近年環境・エネルギー問題で注目されている「光触媒」に着目。天然の岩石や鉱石に含まれる金属酸化物の光触媒特性が明らかになれば、天然に大量に存在する岩石から環境浄化、エネルギー製造が可能になると考え調査をしている。

写真:仙台高等専門学校の活動

仙台市立仙台工業高等学校

模型部

ペットボトルキャップを使った分別を呼びかける活動

コマ撮りアニメの制作に使えそうな廃材(ペットボトルキャップ等)を集め始めた。 その際、ラベルとキャップが分別されずに捨てられているのを見て、分別を呼びかける活動を始めた。アニメ「カラフル~キャップの中の物語」を仙台短篇映画祭で上映し評判となる。

仙台城南高等学校

【環境社会実験】未来プロジェクトin仙台について

知ることは守ること!みんなで守ろう仙台のトウホクサンショウウオ

本校敷地内で毎年トウホクサンショウウオの卵のうが発見されているが、近い将来絶滅する恐れがある。トウホクサンショウウオを多くの人に知ってもらい、ネットワークを広げ保護活動や生態調査に関する情報交換をしたいという目的で活動している。

写真:仙台城南高等学校の活動

宮城県仙台第二高等学校

生物部

光の条件を変えた場合の硝化作用のモデル実験

水質汚濁問題を解決するため、川の浄化に関する働きとして欠かせない硝化作用について研究している。硝化作用は亜硝酸菌・硝酸菌が行う。この硝化細菌の活動に最適な環境を模索し、水質汚濁問題解決に役立ちたいと考えている。

写真:宮城県仙台第二高等学校の活動

宮城仙台西高等学校

地学部熱雷研究グループ

大気の不安定による雷発生の条件(不安程度指数)の研究とその応用

熱雷研究グループは、生徒の通学時に本校独自の警報(のようなもの)を出すことができれば、将来的に通学時の安全が確保できるかも知れないと考え、雷(特に夏季の多く発生する熱雷)、大気の不安程度を示す指数(係数)の研究を続けている。

写真:宮城仙台西高等学校の活動

宮城県農業高等学校

科学部復興プロジェクトチーム

被災地に笑顔の花を ~自然環境修復を目指したサクラ育成法Ⅲの開発と普及~

本校は東日本大震災で全壊した。仮設の校舎に移り、震災1年後、校内で「復興プロジェクトチーム」を立ち上げた。今年は「桜にも多くの昆虫類がやってきます」との専門家の言葉で桜でも新生態系ができるのではと研究をしている。

写真:宮城県農業高等学校の活動

宮城県柴田農林高等学校

動物科学科畜産専攻班

家畜排泄物問題についての取り組み

牛から排泄される糞を有効なバイオマス資源として捉え、糞を乾かして燃料にしたり、糞を煮出して得られた繊維から紙を作製したり、堆肥化する前に糞から食用キノコを栽培するなどして家畜糞の利用方法を提案している。

山形県立酒田光陵高等学校

エネルギーで環境保全隊

再生可能エネルギーを利用して、環境保全に全力でエネルギーを注ごう!

酒田市の庄内砂丘は、クロマツ林に覆われ自然が豊か。全校生徒によるクロマツ林の清掃活動や保護活動、工業科生徒による再生可能エネルギーを利用して二酸化炭素の排出を抑え環境保全に全力で取り組むことを実践している。

写真:山形県立酒田光陵高等学校の活動

山形県立加茂水産高等学校

水産生物部

沿岸環境の改善・保全の取り組み

授業を通して藻場のモニタリング方法を学び、部活動を通しては、海藻の苗を設置する方法をこれまでにない方法を考案して改良を重ねてきた。現在、新たな海域でこれらを実践するため、集大成として準備を進めている。

山形県立村山産業高等学校

農業部ヒシモドキ研究班

水生植物ヒシモドキの無菌培養を用いた保護・増殖活動

ヒシモドキは、オオバコ科の水生植物で、山形県の絶滅危惧IA類に指定されている。自生地における調査では、生育の不安定さが見られるため、自生地以外の環境で遺伝資源として守る必要があると考え研究している。

写真:山形県立村山産業高等学校の活動

山形県立米沢興譲館高等学校

物理班海流発電チーム

海のエネルギーの新提案!~海流発電におけるプロペラのデザインを探る~

海流発電は、海中にタービンを設置し、海流の力でタービンを回転させて発電する自然エネルギー発電の一つ。発電に用いるプロペラ型タービンのプロペラの構造に注目し、発電効率の良いプロペラの構造について研究している。

写真:山形県立米沢興譲館高等学校の活動

福島成蹊高等学校

社会研究部

エネルギー問題の現状とこれから

どの発電方法がより環境に優しく且つ効率的であるのか調査した。火力、水力、風力、原子力、太陽光、バイオマス、地熱発電。結果、中でも太陽光発電を普及させる必要があると考えるが、システムについての認知度が足りないと強く感じた。今後も自分たちの出来ることをしていきたい。

福島県立安達高等学校

自然科学部

持続可能な社会のための活動

持続可能な社会のための活動をテーマに、自分たちが興味を持った活動を自由に行っている。私たちは「足元の再発見」をテーマとして、ゴミは落ちていないか、危険な箇所はないかを探しながら二本松市の放射線量を測定し、線量マップを作成している。

福島県立平工業高等学校

生徒会

リサイクル活動でCO2を削減し、地域貢献や国際貢献につなげる

「もったいない」精神の思いを代々の生徒会役員より受け継ぎ、様々な活動に広がって16年間継続している。アルミ缶のリサイクルによる老人ホームへ車椅子寄贈、アフリカ・マリ共和国へジャージや運動靴を贈る活動など。

写真:福島県立平工業高等学校の活動
関東ブロック(17団体)

栃木県立那須拓陽高等学校

大山農場プロジェクト

「オシャラクブナの里」創造計画

環境保全型農業の実践により、絶滅寸前のミヤコタナゴが住める環境を再生し、生物多様性の保全を図る。水質調査や産卵母貝であるマツカサガイの生育のほか、栃木県庁でのプレゼンも行った。今後は、ミヤコタナゴに関連したブランドも確立していきたい。

写真:栃木県立那須拓陽高等学校の活動

作新学院高等学校

チーム・テレサ

ペットボトルキャップで地球の未来を守る

平成20年より展開している「作新力プロジェクト」の一環として、ペットボトルキャップ回収ボックスを設置した。生徒や教諭だけでなく、地域の店舗や企業で収集されたキャップも届けられ、活動開始から現在までで約770万個を回収している。

写真:作新学院高等学校の活動

群馬県立尾瀬高等学校

理科部

尾瀬ニホンジカ調査

シカがどの程度尾瀬に被害を与えているか、それを軽減するにはどうしたらよいかを目的に調査を行い、尾瀬の代表的な植物への被害は甚大であることが判明。環境省が実施する調査を参考に、より正確なデータを得られるよう、今後も調査手法の改善を行う。

写真:群馬県立尾瀬高等学校の活動

群馬県立利根実業高等学校

生物資源部(イノシシ)

イノシシ侵入防護研究と地域への普及活動

イノシシの圃場への侵入防護研究により、農業収入を確保することを目的とする。地域行政機関などから発表の場を設けてもらうよう、連携を強化した。今後は、本校も一員であるユネスコスクールのネットワークを活かし、さらに連携の輪を広げていく。

写真:群馬県立利根実業高等学校の活動

群馬県立利根実業高等学校

生物資源部(シカ)

ニホンジカのワイルドライフ・マネジメント-調査・研究と情報発信-

ワイルドライフ・マネジメントの手法に基づき、ニホンジカやイノシシの獣害対策の研究を行う。学会での成果発表や野生生物の獣害問題についての啓発を行い、地元の銀行からも厚い理解を得られた。今後も野生生物との共存に向け、積極的に情報発信を行う。

写真:群馬県立利根実業高等学校の活動

千葉県立鎌ケ谷西高等学校

鎌西1年2組

地域を巻き込め!「服のチカラ」プロジェクト

地域と協力し、株式会社ユニクロによる難民への衣類提供プロジェクトを通じて、全校生徒への意識付けを行う。行政や地元農家、各地の幼稚園、学校などと協働することで、難民への子供服寄贈が3,200枚以上となり、また本校生徒のボランティア活動への参加が、昨年度の約3倍となった。

お茶の水女子大学附属高等学校

環境チーム

国産材を活用して日本の森を守る

国産材を用いて日本の森を守るため、間伐材利用に係るアンケート調査を実施。そこで得られた知見を元に、間伐材を使用した割り箸を全校に配布したり、台湾の高校へ森林の活用に関するプレゼンテーションや意見交換を行った。今後はWebページをさらに充実させ、世界に向けて情報を発信する。

東京都立新宿山吹高等学校

ボルネオ保全学生グループ(SGBC)

ボルネオ島の熱帯雨林への恩返し ~野生生物のために私たちができること~

ボルネオ島で現地の学生たちと共に自然環境や人々の暮らしのつながりについて学び、そのノウハウを周囲へ展開する。各学校やシンポジウムでの展示を通し、ボルネオ保全NPOへ支援するための寄付金を募った。今後は消費者へ訴求するための企画を行う。

写真:東京都立新宿山吹高等学校の活動

東京都立武蔵高等学校

普通の高校生ズ

SDGsは手に届く 〜身近な活動から世界の視点へ〜

「SDGs達成のために私たちができる身近な活動」をテーマに、いろいろな物品の再利用やSDGs新聞の作成、後輩へのSDGs授業の実践などを行った。SDGs授業については、今後は他の学校とも連携しながら、身近な活動を切り口に、地元の仲間とともにSDGs達成を目指す。

東京都立瑞穂農芸高等学校

園芸部

サツマイモの空中栽培

化石燃料の代替とした持続可能エネルギーとして、サツマイモの空中栽培の研究を行う。瑞穂農芸高校の地形を活かした栽培方法を実践することで、まだ収量は少ないながらも着実に栽培は行えた。将来的には作物のエネルギー化を入口に、若者の農業との関わりが増えることも目指す。

写真:東京都立瑞穂農芸高等学校の活動

東京都立大島海洋国際高等学校

Team Sustainable Aquatic Resources

海外と日本における水産資源管理の認知度の違いについて

世界有数といえる日本の水産業であるが、近年はその衰退が進んでいる。そこで、世界や日本で行われている水産資源管理方法についてのアンケートを実施。シンポジウム等で発表し、水産資源管理方法の重要性についての理解を促す。

写真:東京都立大島海洋国際高等学校の活動

慶應義塾湘南藤沢中・高等部

有志団体 環境プロジェクト

羽ばたけ!未来の希望を広げるeco出前授業

近隣小学校への環境出前授業を通じて、環境問題を意識する将来世代を育成することを目指し活動。小学生にわかりやすく説明をするために、自分たちの理解や工夫が必要不可欠であるとの気づきを得た。

写真:慶應義塾湘南藤沢中・高等の活動

神奈川県立中央農業高等学校

養鶏部 中農アイガモプロジェクト

アイガモから広がる笑顔の輪

アイガモ・アヒル農法を通じて、環境に配慮した米作りを普及している。アイガモ・アヒル農法に由来する米を使ったジェラートや弁当を製造し、いろいろな販売会にも出店した。アイガモ・アヒルの放鳥体験も行い、米作りの楽しさや大変さ、環境に配慮した米作りの重要性を訴求することができた。

新潟県立佐渡総合高等学校

GIAHSプロジェクトチーム

トキの島からジアスの島へ!~持続可能な佐渡の農業を守るための地域連携活動~

世界農業遺産(ジアス)に認定された佐渡の農業システムを維持し、持続可能な農村システムを確立することを目指す。体験学習や事例発表を通してジアスの普及を実施し、耕作放棄地の利用で得られた作物を老舗和菓子店で活用するなど地域の連携も進んでいる。

写真:新潟県立佐渡総合高等学校の活動

加藤学園高等学校

化学部

河川水の調査「モリブデン青法とリンの再結晶化」に関する研究

沼津市内河川の水質調査を行っている。窒素やリンによる富栄養化により汚泥が生じてしまうことから、独自の排水処理装置を作製し、リンの再結晶化に関する実験を行った。今後も汚水や雨水を排水処理装置で受け入れ、公衆衛生の向上を目標に活動する。

写真:加藤学園高等学校の活動

静岡県立浜松城北工業高等学校

環境部

〜「地球にやさしいエンジニア」を目指して〜

「地球にやさしいエンジニア」を理念に掲げ、26年間にわたり実践的な環境教育活動を実施している。地域の子どもたちへの体験的プログラムや、ISO14001の内部監査員普及・推進を通して、地域づくりのモデルとなるよう、今後も様々な主体と連携していく。

写真:静岡県立浜松城北工業高等学校の活動

オイスカ高等学校

浜と松プロジェクト

防潮堤工事から遠州灘海岸の再生に向けて

ウミガメの産卵地としても有名な中田島砂丘は、海洋の浸食によりこのままではなくなってしまうと言われている。また浜松の市木である松の海岸林もマツクイムシの影響で激減している。そこで地元の誇りであるこの両者を保全することを目的とし、シンポジウム参加や環境講座実践などを通して、市民の行動変容を促す。

中部ブロック(17団体)

富山県立中央農業高等学校

小動物研究班

とってもかわいい獣害対策 ~地域の環境保全をめざして~

過疎化の影響で獣害や耕作放棄地が増加している富山市神通峡地域で、サルを追い払うモンキードッグや人工飼料を与えず耕作放棄地の雑草を食料とするヤギを活用した環境保全に取り組む。本活動を基に、さらに地域での獣害対策をネットワーク化する。

写真:富山県立中央農業高等学校の活動

石川県立七尾東雲高等学校

能登ちゃべちゃべ隊

能登の里山から繋がる地域との連携活動

棚田の景観保全のため、森の生態系を破壊するような竹の伐採や除草作業により美観を確保。世界農業遺産でもある能登半島で、地域と共に棚田の風景を守っていく。今後は文化的行事とも絡めつつ、棚田の保全に取り組んでいく。

石川県立津幡高等学校

園芸部

伝統と文化を紡ぐ養蚕復活プロジェクト

養蚕学校がルーツである本校の特色を活かし、地域の特産品や伝統品の生産・商品化を行う。蚕の住処である桑の苗木植樹や蚕飼育セットを活用した養蚕の体験学習を通して、地域の諸団体と連携しつつ、養蚕業の復活に向け取り組む。

写真:石川県立津幡高等学校の活動

長野県松本工業高等学校

電子工学部IoT班

地域のインフラ維持問題におけるIoTの活用による持続的発展

IoTによるインフラ維持管理の効率的運用による環境負荷の減少を目的とする。橋梁の交通量を把握するセンサーを製作し、安価にデータを取得したのち、それを視覚化することで人々に議論の場を提供する。今後はWebによる発信も目指す。

写真:長野県松本工業高等学校の活動

長野県飯田OIDE長姫高等学校

コンピュータ制御部

地球を守り続ける高校戦隊

ローカルヒーロー「テックレンジャー」を活用し、大小合わせて20回以上の活動を通じ、地域と高校生の交流を図っている。ヒーローショーで地球環境保護を訴える、家庭廃材を活用した工作教室の実施など、子どもたちへの啓発を中心に、様々な活動を行っている。

写真:長野県飯田OIDE長姫高等学校の活動

岐阜県立岐山高等学校

生物部

カワニナを通して考える地域の生態系

放流により、岐阜市内の河川に定着した外来カワニナの分析を行い、その研究結果を地元へ発信することで、地域の生態系を保全する。各種シンポジウムで研究発表を行った実績により、今年度は2つの小学校から出前授業の依頼を受けた。

写真:岐阜県立岐山高等学校の活動

岐阜県立岐阜工業高等学校

化学研究部

いやな未来を消すけしゴム ~笑顔の輪を広める環境活動~

工業高校の特色を活かし、エコ製品開発や環境調査、またエコ製品づくりの普及啓発を行う。活動に必要なエネルギーは、ソーラーパネルを設置することにより太陽光エネルギーでまかなっている。先輩たちの活動を発展継続させることで、地元の信頼を得られた。

写真:岐阜県立岐阜工業高等学校の活動

岐阜県立不破高等学校

自然科学部 野生動物調査班

目指せ!人とシカが共存できる里山づくりⅠ

農林被害が懸念されるシカの増加に際し、シカの生息状況を調査することで、人とシカの共存を目的とする.シカの胃内容物調査や赤外線カメラを使用した撮影により得られた結果について、大学との交流の中でアドバイスをもらうなど、連携体制も広がった。

写真:岐阜県立不破高等学校の活動

愛知県立時習館高等学校

SSH生物部

三河湾の環境調査 part2

三河湾の赤潮発生や魚介類の大量死を解決するため環境調査を行った。問題の解決には干潟の保全が大切であるが、このことを普及啓発する手段として発表会での事例紹介やポスターの作成、海岸での清掃を行った。今後は農業廃水と海洋環境との関連を調査する。

写真:愛知県立時習館高等学校の活動

学校法人桜丘学園 桜丘高等学校

桜丘高等学校中高一貫コース

朝倉川からフィリピンへ

環境科学の総合学習の一環で、フィリピンでの植林活動体験や地元朝倉川の水質調査、また朝倉川を舞台に、自然と人との共生をテーマにしたオリジナルミュージカルを制作、公演。地元の小学生も参加し、地域に環境保全の意識を広めることができた。

写真:学校法人桜丘学園 桜丘高等学校の活動

愛知県立知立東高等学校

自然科学部

猿渡川の環境と生きもののかかわり

猿渡川の外来種調査を行い、在来種がどのような状況にあり、人間活動が生態系にどのような影響を与えているかを発信する。生物の調査と並行し、すごろく形式の啓発ツールも活用した。今後はさらに小中学校への出前授業を行い、より積極的な発信を行っていく。

写真:愛知県立知立東高等学校の活動

愛知県立南陽高等学校

Nanyo Company部

COOL CHOICEで賢い選択 ~フェアトレード、カーボン・オフセットを活用した環境貢献活動~

フェアトレードで貧困問題にアプローチし、カーボン・オフセットの仕組みを導入することで環境への貢献を目指す。木曽町の森林由来J-クレジットにより温室効果ガスの排出を埋め合わせることで、地元への貢献とともに温室効果ガスの削減に取り組んだ。

写真:愛知県立南陽高等学校の活動

愛知県立愛知商業高等学校

ユネスコクラブ

倫理的消費で共創する未来へ

人や環境に配慮した消費行動である倫理的消費を発信するため、日本人の消費行動を分析した。地域経済を応援するようなツアーの企画や、無農薬・地産地消をキーワードにした親子でのエシカルクッキングイベントの企画を行い、高いアンケート結果を得た。

写真:愛知県立愛知商業高等学校の活動

名古屋市立名古屋商業高等学校

商品開発研究班

葦から"ZOO" Beyond

葦の持つ水質浄化作用や生物多様性維持機能に着目し、葦原保全の一環として、葦由来の新製品を5種類誕生させた。同時にワークショップやアニメーションの作成による啓発を通して、海外にも波及するような情報を発信。土産物としての葦製品定着を目指す。

写真:名古屋市立名古屋商業高等学校の活動

愛知県立佐屋高等学校

羽ばたけコールダック農法研修班

「世界最小のアヒル(コールダック)が地球を救う!

世界最小のアヒル(コールダック)を活用した無農薬農法により生産された米を商品化した。さらに今年度はその米糠を使用した保湿クリームやボディソープを、地元のコンビニエンスストアで店頭販売できた。今後は、米だけでなく他の農産物でも6次産業化に注力していく。

写真:愛知県立佐屋高等学校の活動

愛知県立木曽川高等学校

総合実務部

国の天然記念物「イタセンパラ」を地域の宝に! ~広報活動と保護活動~

天然記念物の淡水魚「イタセンパラ」の保護を目的とした広報、保全活動を行う。今年度は新たな広報ツールとして、小学生を対象とした「イタセンパラかるた」を制作。イタセンパラの知名度も着実に向上した。

写真:愛知県立木曽川高等学校

日本福祉大学付属高等学校

MANGROVE

Seedlings with our hope for children ~苗木という希望~

フィリピンにおいて、温室効果ガスの吸収や多様な生態系のゆりかごとして重要なマングローブの植樹を行う。計1,500本の植樹を行うとともに、現地の同年代学生と地球環境についての課題を共有し、意見交換を行った。

写真:日本福祉大学付属高等学校の活動
近畿ブロック(19団体)

滋賀県立八日市南高等学校

花緑デザイン科 ランドスケープデザイン班

猪子山 ~異年齢交流による里山保全活動の11年~

猪子山を舞台に街づくりや小学生向け環境学習のコーディネートなどに取り組む。環境教育をベースとした実践的な地域貢献活動を通して、持続可能な社会の実現に向けて主体的に行動できる人材の育成を目指している。

写真:滋賀県立八日市南高等学校の活動

京都府立木津高等学校

園芸部

地域環境を見つめ続けたい

地元河川の水質調査や里山再生活動、サギソウの復活作戦、駅前クリーン活動などローカルに徹した取り組みを続け、地域の環境を見守っている。農業分野では国際的な規範であるGloval.G.A.Pの認証取得にも挑戦している。

写真:京都府立木津高等学校の活動

京都府立桂高等学校

TAFS 地球を守る新技術の開発研究班

下水から回収した有用資源MAP ~持続可能な食糧生産実現のための切り札!~

震災復興プロジェクトとして、下水汚泥から回収されるMAPという物質を活用する研究を行っている。この技術によって、食料生産性を落とさずに土壌劣化の進行を抑えることができ、持続可能な農地の創出が期待される。

写真:京都府立桂高等学校の活動

関西創価高等学校

ISS EarthKAMプロジェクトチーム

SDGsなどについて学ぶ

NASAの教育プログラム『EarthKAM』を利用して国際宇宙ステーションから写真を撮影し、地球環境の変化を中高生が監視できるデータベースの構築を目指している。また子どもたちに関心を高めてもらうため、写真を活用した『環境クイズラリー』を、オープンキャンパスなどの機会に開催している。

関西学院千里国際中等部・高等部

Neoイソギン

イソギンチャクと褐虫藻を研究し、スーパー褐虫藻を見つけ、サンゴの白化減少を止めよう

サンゴの白化現象を止める解決策を探るため、サンゴと共生関係を結ぶ褐虫藻に着目した。二つの仮説を立て、イソギンチャクを用いた実験を通して高温条件に強い褐虫藻や再共生の能力について研究を行っている。

写真:関西学院千里国際中等部・高等部の活動

大阪府立園芸高等学校

ビオトープ部

トラップ法を用いたカシノナガキクイムシの防除に関する研究と活動

里山林を枯死させるカシノナガキクイムシを、他の生物は捕獲しない形で効果的に防除する方法を研究した。その結果、ペットボトルトラップや不織布トラップで成果をあげることができ、各種の学会・発表会で情報発信した。

写真:大阪府立園芸高等学校の活動

清風高等学校

生物部 ヘドロ研究班

栽培研究におけるヘドロの効果

絶滅危惧種ニッポンバラタナゴの保護池に堆積したヘドロの活用方法を探るべく、小麦を用いた栽培実験を実施。有機肥料として使用でき環境保全につながると分かった。ヘドロを肥料に伝統品の綿を育てるなど地域に貢献したい。

写真:清風高等学校の活動

清風高等学校

生物部 里山研究会

大阪府八尾市高安地域における地表性昆虫の環境指標としての可能性

里山における持続可能な暮らしを再現する環境保全活動を実践している。絶滅危惧種ニッポンバラタナゴの保護では年に1度の「ドビ流し」(池の掃除)で、2016年には約3万尾まで自然再生することができた。また、昆虫調査や森林整備にも力を入れている。環境教育や普及啓発にも取組み、里山における持続可能な社会の実現を図っている。

清風高等学校

生物部 アオコ研究班

天然高分子によるアオコの凝集と肥料化の検討

ニッポンバラタナゴという絶滅危惧種の魚の保護活動を行っている。その妨げとなるアオコを容易に除去するため、より環境負荷の少ないミカン凝集剤を開発。また、凝集後のアオコの有効活用方法として肥料化を試み成果を得た。

写真:清風高等学校の活動

大阪府立平野高等学校

環境科学コース

ビオトープから学ぶ

高校敷地内には池・畑からなる日本最大級の学校ビオトープがある。環境科学コースは、「ビオトープから学ぶ」として、生物調査や水質調査、農作物の栽培と実食を行い、それを地域の小学校や幼稚園児との交流に生かしている。さらに、地域の環境に目をむけ、環境問題に関して科学技術の発展と私たちの暮らしについて調査・研究・学習を行う。

大阪府立長野北高等学校

科学同好会

南河内ニホンイシガメ分布調査地獄絵巻

南河内ではニホンイシガメの絶滅が危惧される一方で、それらに関する情報が乏しかった。そこでイシガメの保護に向けて実態を把握するために、関連資料の探索と地元の方へのヒアリング、池や川での現地調査を行っている。

写真:大阪府立長野北高等学校の活動

兵庫県立香住高等学校

海洋科学科 アクアコース

日本海漁業資源調査報告 ~日本海のひみつ!ヒレグロの正体に迫る~

大型実習船に乗船し、ヒレグロの年齢を分析する技術を学んだ。未知なる日本海の生態系に触れたことで、命の大切さやふるさとへの愛着・海洋環境保全の必要性を再認識した。水温と生物の関係を調べ、温暖化の兆候も探った。

写真:兵庫県立香住高等学校の活動

兵庫県立篠山東雲高等学校

AgLocal resources

地域資源で循環型社会の構築!~農都篠山の特産品を救え!~

不要とされてきた放置竹林を活用し、環境配慮循環型農業の推進を目指している。①生物多様性を育む水田の工夫、②黒大豆の発病軽減、③工業高校と連携した地産地消エネルギーを使用した農業生産技術の開発を行った。

写真:兵庫県立篠山東雲高等学校の活動

兵庫県立神戸商業高等学校

理科研究部

西舞子海岸ほかでの漂着ゴミ回収

西舞子海岸を始め、瀬戸内海の各所や地元の河川等で漂着ペットボトルの回収と漂流ルートの調査研究を行った。研究成果を様々な場で発表し、海のゴミ問題について知ってもらうことでその改善を目指している。

写真:兵庫県立神戸商業高等学校の活動

神戸山手女子高等学校

(仮) カメら部

イシガメ保全プロジェクト

生物多様性保全のため、淡水カメの実態調査や、日本在来種であるニホンイシガメを1ヶ所に集めて観察する活動に取り組んでいる。地域の子ども達へ外来生物をテーマとした環境教育を行うことも考えている。

写真:神戸山手女子高等学校の活動

兵庫県立加古川東高等学校

自然科学部 地学班 珪藻チーム

珪藻土による水中のアンモニア除去

プールの水に発生する刺激物質の被害を人や環境に優しい形で軽減する方法を研究。珪藻土に着目して実験したところ、水中でも、また低温環境下でも効果があることが分かった。今後は効果の持続性と実用化の方法について調べる。

写真:兵庫県立加古川東高等学校の活動

兵庫県立洲本実業高等学校

ソフトエネルギー研究ユニット

技術でボランティア ―東北ひかりプロジェクト―

「東北ひかりプロジェクト」のもと、避難誘導灯・防犯灯として使用できる風車街路灯を制作し、宮城県の被災地に設置するボランティアを行った。また、他の被災地域や途上国への展開も図っている。

写真:兵庫県立洲本実業高等学校の活動

奈良県立御所実業高等学校

「生物多様性の保全」研究班

生物多様性ならプロジェクト ~田んぼの水族館~

①「田んぼの生き物観察応援隊」として生き物観察会や「田んぼの水族館」で豊かな生物多様性を発信②学校周辺の複数の用水路で魚類相の調査③絶滅危惧種であるナガオカモノアラガイの保護。これらの情報発信にも注力。

写真:奈良県立御所実業高等学校の活動

和歌山県立田辺高等学校

田辺高校生物部

鳥の巣半島の生物多様性を守ろう

鳥の巣半島の豊かな生物多様性を守るため、外来生物のアフリカツメガエルを拡散させずに駆除することを目指している。専門家や自治会・行政の協力のもと捕獲活動を行い、情報提供にも努めており、メディアの取材を受けた。

写真:和歌山県立田辺高等学校の活動
中国ブロック(8団体)

岡山県立津山工業高等学校

工業化学科

竹林再生プロジェクト~地域の特色を生かした循環型資源活用の取り組み~

高齢化が進む美作地域で、竹の活用方法として、竹チップをおがくずの代わりに牛舎の寝床に敷き、敷料として使った後は土質改良材として植物の成長に利用する循環型の仕組みを作っている。

写真:岡山県立津山工業高等学校の活動

岡山県立邑久高等学校

自然環境グループ

スクミリンゴガイの選好性を用いた効果的な駆除方法の開発

田植えの時期になると外来種の巻貝スクミリンゴガイが稲の苗を食べてしまうが、そのために農薬を使用するのではなく、スクミリンゴガイだけを選別して駆除できるよう嗜好性を調査し、その結果に基づいて捕獲器を試行錯誤している。

写真:岡山県立邑久高等学校の活動

山陽女子中学校・高等学校

地歴部

瀬戸内海の島嶼部の海洋ごみ問題に目を向けて

閉鎖性海域である瀬戸内海にある手島を拠点に漂着ごみの調査、回収、処分を実施し、漂着ごみの起点と思われる島外に向けても情報発信を行っている。廃棄側の問題だけでなく、影響を受ける側にも立って問題解決にあたっている。

写真:山陽女子中学校・高等学校の活動

広島市立広島工業高等学校

広島市工グリーン・プロジェクト エコ・アクション・チーム

ポジティブなエコシステムの実現

単に我慢する節電ではなく、ポジティブな発想に変えて「節電」は「効率化」と考え、消費エネルギーを小さくしながらも同じ仕事を行い、さらに多くの仕事ができるようにする、意識を変える活動を行っている。

写真:広島市立広島工業高等学校の活動

広島県立世羅高等学校

世羅茶復活プロジェクト

世羅茶復活プロジェクト ~茶畑再生から里山景観保全を目指して~

広島県唯一のブランド茶「世羅茶」は、ほとんどの作業を手作業で行うため廃業する農家が増え、茶畑は放置されていた。そこで世羅茶を復活させ、里山景観保全と地域の6次産業化を目指し活動している。

写真:広島県立世羅高等学校の活動

広島県立庄原実業高等学校

農村環境創生研究部

田んぼアート2017

「田んぼアート」(休耕田や耕作放棄地を有効活用し、美しい田園風景を創造する活動)のため、数多くの古代米の苗を用意し、地元農家や小学生、大学生の協力を得て作品を完成させた。

写真:広島県立庄原実業高等学校の活動

島根県立松江工業高等学校

環境を考える班

廃材を利用してエコ活動

地元の特産品を活かしつつ、地球環境にやさしい製品づくりに挑戦することで、地域の経済発展と環境問題を平行して考えながら開発にあたっている。国際交流員と一緒に取り組むことで、世界を意識した活動となっている。

写真:島根県立松江工業高等学校の活動

出雲西高等学校

インターアクトクラブ

出雲西高等学校インターアクトクラブの環境保全活動と国際活動について

日本海岸の漂着ごみを含む清掃活動、宍道湖の水質管理・調査、神戸川の浄化など、数多くの活動をおこなっており、その中の漂着ごみについては海外からの理解も必要不可欠なため国際交流活動も実施している。

四国ブロック(7団体)

徳島県立徳島商業高等学校

ビジネス研究部

カンボジアの食の安全を守ろう!希望の工場建設プロジェクト

カンボジアの食の安全や環境衛生改善を目標に、現地高校生とアイスクリームなどの商品開発を行いながら、HACCP準拠の加工工場を立ち上げた。活動をとおして「ゴミはゴミ箱に」という環境意識も伝えている。

写真:徳島県立徳島商業高等学校の活動

徳島県立新野高等学校

緑のリサイクル・ソーシャル・エコ・プロジェクトチーム

緑のリサイクルモデルから持続可能な資源循環型脱炭素社会への取組

資源循環型肥料「もったいない2号」を開発し、さらに徳島県が糖尿病ワースト県ということに着目し、血糖値を下げる効果のあるパッションフルーツを緑のカーテンとして栽培することで、健康促進と地球温暖化緩和に取組んでいる。

写真:徳島県立新野高等学校の活動

愛媛県立宇和島水産高等学校

水産増殖科

ESDの観点による地域と連携・共創した環境保全活動

ESDの観点に基づき小学生へ海についての体験型環境実習会を実施している。指導方法にアクティブラーニングの手法を用いることで、小学生自身の体験による興味関心の喚起を促している。有名なゲームになぞらえた「イソモンGO!」というプログラムを用い、生物の名前を覚える仕掛けづくりをしている。

愛媛県立上浮穴高等学校

上高クロモジ研究グループ

林地残材で地域資源を活用した持続可能なまちづくり

間伐されて手入れの行き届いた山林には、適度な日当たりと日陰を好むクロモジが多く自生しており、その枝や葉から精油をアロマオイルとして、芳香蒸留水をアロマウォーターとして抽出できる技術を確立した。

写真:愛媛県立上浮穴高等学校の活動

済美高等学校

里山Girls

農と生きものの関係 ~生きものもご飯も田んぼの恵み~

耕作放棄地で無農薬、できるだけ手作りをモットーにお米づくりを行うことで、田んぼが食糧生産の場であるとともに多くの生きものの住処になっていることに気がついた。さらに継続して田んぼを守るため、お米の販売を試みた。

写真:済美高等学校の活動

愛媛県立今治西高等学校

生物部

高校生の環境調査を小中学生の環境教育に活かす取組

8つの研究班に分かれ、日々環境研究をおこなっている。研究班はフィールドにでるものから、実験室での実験と多岐にわたっており、さらに研究の内容を親子連れなどに伝える普及啓発にも力を入れている。

高知県立伊野商業高等学校

和紙研究会

土佐和紙の魅力を伝えよう!

「和紙」が世界遺産(無形文化遺産)に登録されたが、「土佐和紙」が含まれなかったことをきっかけに土佐和紙について調査した。その結果、発信力が足りなかったことに気がつき、土佐和紙の素材を生かした商品開発を行っている。

写真:高知県立伊野商業高等学校の活動
九州・沖縄ブロック(12団体)

福岡県立糸島農業高等学校

根っこ部

アブラナ科植物を根こぶ病から守りたい

アブラナ科植物にだけ発病する根こぶ病は、世界的に農家や家庭菜園者を悩ませているため、その発病診断をJAなどと協力して実施している。加えて、その技術を他の高校へ指導しており、同時に防除技術の研究も継続している。

写真:福岡県立糸島農業高等学校の活動

東筑紫学園高等学校

広谷湿原保全プロジェクト

守ろう!私たちの平尾台+広谷湿原!!ラムサール条約登録!!!

カルスト台地に日本で唯一存在する貴重な湿原、広谷湿原の成因、増減、再生について調査(面積測量、ネザサのかきおこし、地下水管理、土壌硬度など)し、ラムサール条約登録に向けて活動している。

写真:東筑紫学園高等学校の活動

大分県立玖珠美山高等学校

チームflower's

レンゲツツジの郷の復元をめざして ~かつての賑わいを取り戻す活動を~

天然記念物であり、絶滅危惧種であるレンゲツツジを保護するため、種子を採取して学校で実生苗を育て、苗木を清楚地区に植え戻す活動を試行錯誤している。また調査の結果、固有種のキレンゲツツジも見つかった。

写真:大分県立玖珠美山高等学校の活動

佐賀県立佐賀商業高等学校

さが学美舎

SAGA藻わたしたちの未来

植物の数十倍のスピードで光合成をする藻類に着目し、その可能性を発展させ、同時に普及啓発することで持続可能な循環型低炭素社会の実現を目指している。

写真:佐賀県立佐賀商業高等学校の活動

長崎県立諫早農業高等学校

食品科学部

長崎県離島の伝統文化の振興と世界遺産PRをめざした新商品開発

地元の食材を主な材料とし、さらに地元特産品の副産物(五島うどんのふし)も有効活用できる商品開発を行うことで、農業廃棄物の減少や伝統文化の継承、海外への情報発信を目指している。

写真:長崎県立諫早農業高等学校の活動

熊本県立岱志高等学校

理科部

荒尾干潟の生物多様性研究とアウトリーチ活動

荒尾干潟の底生生物の種類を調査し、生物多様性が高いことを明らかにしている。さらにその知見に基づき外部に向けて観察会等を実施することで、森里川海の連携の大切さや水環境の大切さについて伝えている。

写真:熊本県立岱志高等学校の活動

熊本県立天草拓心高等学校マリン校舎

科学部

カヤノミカニモリの産卵と生活史の研究

絶滅危惧種である海産巻貝カヤノミカニモリを研究し、その生息場所、産卵時期、ベリジャー幼生の生態など、生活史を明らかにすることに成功した。今後は稚貝の飼育・観察に向けて検討を重ねている。

写真:熊本県立天草拓心高等学校マリン校舎の活動

鹿児島県立錦江湾高等学校

化学研究部

雨粒の大きさ・降雨量測定器(R System)の開発

近年豪雨の発生日数、水害被害が増加傾向にあることから、雨滴の大きさと豪雨に関係性があると考え、簡単に誰でも雨滴の大きさを測定できる装置の開発を試みている。装置では音波を使用するため安全性が高くなっている。

写真:鹿児島県立錦江湾高等学校の活動

鹿児島県立薩南工業高等学校

機械工作部

持続可能な社会のために私たちは何をすべきか

エネルギー環境教育をテーマに子どもたちに対して出前授業を行っており、ものづくりの楽しさや科学技術に対する好奇心を持つことの大切さを伝えている。また出前授業を通じて、コミュニケーション能力も向上している。

写真:鹿児島県立薩南工業高等学校の活動

鹿児島県立鶴翔高等学校

作物班

水産廃棄物「ウニ」の有効活用 ~リサイクルで環境保全~

魚の住みかである海藻を荒らす長ウニは、食べることができず廃棄にも費用がかかっていた。また牧草地では化学肥料をたくさん散布することが環境汚染につながっていた。これら2つの問題を同時解決するため長ウニの発酵液を開発した。

写真:鹿児島県立鶴翔高等学校の活動

沖縄県立中部農林高等学校

熱帯資源科 動物コース

命の授業 ひまわりプロジェクト

生物多様性が豊富な沖縄やんばるの森では、無責任にペット(犬や猫)を捨てる人間が原因でヤンバルクイナなど希少種が多大なる被害を受けている。この問題を解決するため、生態系の素晴らしさを伝えている。

写真:沖縄県立中部農林高等学校の活動

沖縄県立南部農林高等学校

科学部

国場川・長堂川の河川調査Ⅳ~きれいで遊べる川にするために~

学校近くの2つの川に焦点をあて、将来子どもたちが川に入って楽しく遊び、生き物たちが住みやすい川となるよう調査、実験を行っている。科学的なデータを駆使し、水質浄化を試みている。

写真:沖縄県立南部農林高等学校の活動

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