地球の気候が大きく変動し、生態系せいたいけいに影響がある

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、世界全体の平均気温が2℃上昇した場合、地球の全森林の3分の1で、植物種の構成が変化するなどの大きな影響があると予測しています。これにともなって、微生物や動物を含めた生態系全体が、世界のあらゆる場所で変化していくと考えられています。植物種の構成が変化する過程では、温暖化のスピードに森林の変化が追いつかず、森林生態系が破壊され、たくさんの二酸化炭素(CO2の放出が起こるといわれています。
また、雨の降る場所が変わり、降雨乾燥が極端に現れると予測されています。台風が増える可能性も指摘されています。最近、異常高温、洪水、干ばつなどのいわゆる異常気象が世界各地でおこり、これらの自然災害の増加と地球温暖化との関係が関心を集めています。

わが国では、平均気温が2〜3℃上昇すると、南部の島々ではマラリアなどの熱帯性伝染病ねったいせいでんせんびょうが発生するおそれがあるといわれています。



また、地球の気候の変動が、世界各地で起きている砂漠化の一因ともなっています。砂漠化とは、もちろん地球の温暖化の影響によるものだけでなく、家畜の放牧のしすぎ、土地の能力を無視した過度の耕作などのため、土地が持つ生物を育成する力が低下してしまうことなどが原因となって起こります。
地球の表面積は約500億ha(ヘクタール…1haは100m×100m)。そのうち陸地は、約1/3にあたる149億haあります。陸地には61億ha以上の乾燥地が存在し、そのうち9億haは極めて乾燥した地域、すなわち砂漠です。残りの乾燥地(52億ha)のうち、約36億ha(全陸地の約4分の1)が砂漠化の影響を受けており、そこでは9億人(世界の人口の約6分の1)が生活しています。
大陸別にみると、被害面積が一番大きいのはアジアであり、次いでアフリカ、北アメリカとなっています。
こうした砂漠化などの自然環境の変化に適応できず、絶滅の危機にさらされている動植物もあります。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)
IPCCとは、地球温暖化問題に関する政府レベルの検討の場として、WMO(世界気象機関)とUNEP(国連環境計画)が共同して1988年11月に設置した組織です。

 



モドル /海水面が上昇し、水没する地域や国がでてしまう