大気環境の情報館

アイドリングストップ

こまめなアイドリングストップで、排出量&燃料消費ダウン!

(エコドライブ10のすすめ(5))

市街地の運転では、1時間運転した場合に信号待ちなどで20分程度は停車しているといわれています。車を停止する場合、エンジンを止めるアイドリングストップをこまめに実践するとNOx、PM、CO2の排出量が低減するだけでなく、燃料消費を節約することができます。

アイドリングストップで排出量が低減!

アイドリングストップは、エコドライブ実践の中でも最も実施度の高い方法ですが、アイドリング後に再びエンジンを始動させる際に大気汚染物質の排出量が増加するのではと危惧する声もあります。そこで車を停止し、35秒後にスタートする検証を行い、NOx、PM、CO2の排出量を調べました(図7)。
アイドリングを行った際の排出量を100%とした排出量の平均低減率は、停止時の場合はガソリン車でCO2が44%低減、ディーゼル車でNOxが48%、PMが51%、CO2が51%低減しました(図8)。
ただし、エンジンを一時停止するので、安全のために、交差点での先頭車両付近や右左折時、坂道などではアイドリングストップを実施しないよう注意してください。

図7 アイドリングストップ有無別の走行例

アイドリングストップ有無別の走行例

注)アイドリングストップをした場合も、車両停止後5秒間と発進前の5秒間はアイドリング時間としています。

図8 アイドリングストップによる平均低減率

アイドリングストップによる平均低減率

注1) アイドリングストップをしなかった時の排出量を100%とした場合の低減率です。
注2) 試験台数は、ガソリン車が3台(軽乗用車、2.5L、3.5L)、ディーゼル車は6台(ライトバン、2t積2台、4t積2台、10t積)。
注3) ディーゼル車のグラフの値は、台数に応じた平均値です。
注4) ガソリン車のアイドリングストップ時のNOxとPMの排出量は微量のため、グラフ化していません。
注5) DPFを装着したディーゼル車のPMの排出量は、微量のため、グラフ化していません。

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