大気環境の情報館

交通需要マネジメント

交通需要マネジメント(TDM)

自動車の効率的な使用や使用の制御、公共交通機関への利用転換などを促すことで、交通需要を調整する取り組みを「交通需要マネジメント」(TDM:Transportation Demand Management)と呼びます。交通流を円滑化するとともに、地域の活性化や安全な暮らしの確保などを目的とするTDMにはさまざまな施策があり、環境再生保全機構が発行する『大気汚染の改善に資するTDM施策マニュアル』※では、施策の導入法や地方公共団体の導入事例などを具体的にご紹介しています。
※『大気汚染の改善に資するTDM施策マニュアル』をコチラから無償で提供しています。

適切な移動手段への誘導

公共交通機関などの利用を促進することで、自動車の使用を減らす取り組みです。地域の交通問題に合わせたTDM施策の導入が各地方公共団体で進められています。

パークアンドライド
自動車を都市郊外の駐車場に駐車し、鉄道などの公共交通機関に乗り換えることで都市部の交通混雑を緩和する
コミュニティバス
地域住民の利便性を高めるバスを一定地域内で運行させるサービス
自転車利用の促進
自動車の代替手段として自転車利用を呼びかける

世界最大規模の自転車共有サービス


©Paris Tourist Office –
Photographer : Amelie Dupont

パリ市内では自動車交通量の削減を目的に、2007(平成19)年より自転車貸出システム「ヴェリブ」が運用されています。市内1800のステーションに計2万台以上の自転車が配備され、市民や観光客の移動手段として活躍しています。

自動車の効率的な利用

使用者が意識を変えることで、自動車の利用をより効率的なものにすることができます。

相乗り
同じ方向に向かう人が相乗りをして、乗車効率を高める
カーシェアリング
自動車を複数の人と共同利用する
交通情報の提供
ウェブサイトやカーナビゲーションを通して情報提供を行い、渋滞を軽減させる
共同輸配送
流通業者が共同で貨物車を使用して集配送業務を行う

交通需要の調整

自動車の交通量を調整・制御することによって、交通渋滞も緩和させることができます。

ロードプライシング
交通渋滞や大気汚染の著しい地域で、特定の道路や地域、また時間帯によって自動車の利用に課金する
公共車両優先システム
バスなどの公共車両が優先的に通行できるよう、優先レーンの設置や信号の制御を行う
ノーマイカーデー
マイカー通勤を自粛し、徒歩、自転車、公共交通機関の利用を促す
時差出勤
出勤時間に幅を持たせることで交通需要を平準化し、ピーク時の混雑解消を図る

環境負荷を低減して持続可能な交通へ

現在、国や地方公共団体ではさまざまなTDM施策が進んでいますが、長期的な視野でより環境にやさしい交通ビジョンを踏まえて、交通・環境政策の策定・実施を目指すのが、「環境的に持続可能な交通」(EST:Environmentally Sustainable Transport )です。ESTはOECD(経済協力開発機構)が提案する新しい政策ビジョンとして、近年、世界的に注目を集めています。

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