大気環境の情報館

排出物質:二酸化炭素 (にさんかたんそ)

炭酸ガスともいい、色もにおいもない気体です。温室効果といって地球の平均気温を上げる性質のあるガスであり、「温室効果ガス」と呼ばれるもののひとつです。近年、化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)の大量消費と森林伐採によって大気中のCO2濃度が増えてきており、地球温暖化への影響が大問題となっています。

石炭、石油、天然ガスは、化石燃料といわれ、今から約2億年前の古い時代の植物が変化したもので、限りある資源です。成分には炭素(C)が含まれており、燃焼によって、炭素と空気中の酸素(O)が結合するため、二酸化炭素(CO2)が発生することになります。

二酸化炭素

現在、人間が利用しているエネルギーの大部分はこれら化石燃料の燃焼によるものです。ガスや灯油や、車でガソリンを使うことだけでなく、火力発電にも石油や石炭が使われるので、電気を使うことも二酸化炭素(CO2)を出すことにつながっています。食品や衣類などのものの生産の場、流通の場、販売の場でも、またものを使ったあとの廃棄物処理にもエネルギーが使われていることを考えると、二酸化炭素(CO2)の排出は人間が生きていく上で避けられないことですが、できるだけ排出を減らす生活を心がけなければなりません。
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一方、植物は、光合成によって二酸化炭素(CO2)を吸収することで、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を減らす力を持っています。さらに植物には、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などの大気を汚染する物質も吸収するはたらきがあることもわかってきましたので、大気の環境を守る上で、わたしたちは植物を大切にしていかなければなりません。
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二酸化炭素

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