大気環境の情報館

健康に影響を及ぼす可能性がある

今から40年ほど前(昭和30~40年代)の高度経済成長期に、工業地帯や大都市を中心に、工場や事業場から排出される硫黄酸化物(SOx)が原因で、たくさんの人がぜん息など呼吸器の病気になりました。現在は、硫黄酸化物(SOx)を中心とする著しい汚染の状況からは脱出しましたが、特に大都市を中心とした窒素酸化物(NOx)や浮遊粒子状物質(SPM)による大気汚染の対策が急務となっています。

大気汚染物質については、濃度が高くなると呼吸器疾患を引き起こすおそれがあると言われています。このため、人の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準として、環境基準が環境基本法で定められています。

大気汚染物質の大気環境基準
物質 環境基準
二酸化いおう(SO2) 1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下であること。
一酸化炭素(CO) 1時間値の1日平均値が10ppmであり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下であること。
浮遊粒子物質(SPM) 1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下であること。
二酸化窒素(NO2) 1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
光化学オキシダント 1時間値が0.06ppm以下であること。

※ppm(parts per million)… 100万分の1。ある量が全体の100万分のいくつであるかを表す単位。

ぜん息発作の原因と悪化の要因

このページの先頭へ