大気環境の情報館

私たちのくらし:工場の煙

第二次世界大戦後、昭和30(1955)年ごろから日本経済は急成長しました。エネルギーの消費量は10年間で約3倍になりました。臨海部の工業地域に石油化学コンビナートなどのいろいろなコンビナート※や工場が集中し、煙突から硫黄酸化物(SOx)などが出され、激しい大気汚染や公害を引き起こしました。現在は、国や企業の取り組みによりかなり改善されてきています。※コンビナート総合企業、混合企業、結合企業などとよばれていて、原材料、製品などで密接な関連をもった企業が同一の地域に集合して、エネルギーや製造過程で出てくる副産物をおたがいに利用し合ったりして、企業や工場が集団化している形のことをいいます。コンビナートには原料によって石油コンビナート、石油化学コンビナート、鉄鋼コンビナート、木材コンビナートなどがあります。

工場の煙

昭和30年~40年代の工業地域では、工場から出る煙で空気の汚れがひどいために、マスクをして登校する子供たちの姿が見られました。

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