大気環境の情報館

地球規模に広がる環境(かんきょう)問題

地球規模に広がる環境(かんきょう)問題

オゾン層(そう)とは、地球の大気中でオゾンの濃度(のうど)が高い部分のことで、太陽から放出される有害な紫外線(しがいせん)を吸収(きゅうしゅう)する働きをもっています。1980年代から南極上空でオゾンの濃度が特に低い「オゾンホール」が確認されるようになりました。オゾン層がなくなると、紫外線が地表に届き、皮ふがんや目の病気を引き起こすと考えられます。人間以外の生物や農作物にも影響を与えるとも言われています。オゾン層(そう)の破壊の原因は冷ぞう庫やエアコンの冷ばい、スプレーのふん射剤(ざい)などに使われる「フロン」であることが分かっています。

そこで、オゾン層の破壊を防止するために、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が1987年9月にそれぞれ採択され、フロンの使用は全面的に禁止されました。しかし、フロンがオゾン層にたどり着くには長い時間がかかるため、影響が出るのはこれからだといわれています。

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