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軽油の低硫黄化

平成10年に答申されたディーゼル自動車の排出ガス規制に係る新長期目標を達成するためには、DPF(ディーゼル微粒子除去フィルター)や窒素酸化物(NOx)還元触媒などの技術を十分に機能させることが必要と考えられた。そして、このためには、軽油中の硫黄分の低減が不可欠とされていた。

そこでその当時、大気汚染防止法に基づく自動車の燃料に含まれる物質の量の許容限度として、ディーゼル自動車の燃料である軽油については、硫黄は、0.05質量%以下(500ppm以下)と定められていたが、平成12年11月に中央環境審議会から出された「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第四次答申)」では、同許容限度設定目標値を平成16年度末までに50ppm以下とすることが示された。さらに、平成15年7月の第七次答申では、軽油の超低硫黄化をさらに進めて硫黄分の許容限度を平成19年(2007年)から10ppmに引き下げることが答申された。

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