食物アレルギーの子どものための みんなで食べるおいしいレシピ~ぜん息予防のために~卵・乳・小麦不使用!

食物アレルギーに配慮した離乳食のポイント

進め方のポイント

1.  米飯を中心とした和食を基本とします

  • 米飯を主食にすると野菜がとりやすくなるので、乳児期より野菜をとる習慣を付けます。

2.  まず、食材だけのおいしさで食べさせ、次にだしを使います

  • 最初は食材のおいしさだけで食べてくれます。次に昆布やかつおぶし、干ししいたけなどのだしを使います。
    • しっかりとっただしで煮込むと野菜類がおいしくなり、調味料を使用しなくても、食材のおいしさを楽しむことができます。

3.  だしだけの味に飽きてきたら、調味料の使用を開始します

  • おかゆと野菜をしっかりと食べるようになり、だしだけの味に飽きてきたころには魚や肉類を取り入れることができます。一緒に調理すると野菜もぐっとおいしくなります。
  • だしだけで食べなくなってきたときや、夏場の暑さで食欲が落ちてきたときなどは、ほんの少しのしょうゆやみそを加えましょう。ぐっとおいしくなり喜んで食べるようになります。調味料の使用は、食事をいやがるようになったときの、奥の手としてとっておきましょう。
    和風調味料
    しょうゆ・みその小麦は発酵により分解されてアレルゲン性が消失しているため、小麦アレルギー児でも使えます。
    洋風調味料
    昔からある基本的なタイプのウスターソースやトマトケチャップには卵、牛乳、小麦が使用されていないので、和風の味付けに飽きてきた場合には、洋風の味付けも取り入れてみましょう。ただし新製品についてはアレルギー表示を確認して使用します。

    特殊なアレルギー用調味料を使用しないことはQOL(生活の質)を大きく向上させ、経済的負担も少なくなります。また、食品除去の解除をスムーズに行うことにもつながります。

  • 香味野菜や薬味も活用してみましょう。
    • セロリなどの香味野菜やしょうがなどの薬味も利用できます。


4.  インスタント食品やベビーフードを使わず、新鮮な食材を用いて手づくりすることを基本とします

  • べビーフードやインスタント食品も使用できますが、味付けが濃く、肉類なども一様にやわらかく調理されているので、日常的に用いるのには適していません。乳児期における味覚の形成や、薄味に慣れさせるという観点からも、あくまでも外出時や、離乳食をつくることができない場合などの緊急時用と考えましょう。
    • ベビーフードやインスタント食品を使用するときには、アレルギー表示をきちんと確認しましょう。
    • 味が濃くていやがるときには、おかゆやご飯を混ぜて味を薄くすると食べてくれます。

5.  大人の食事からの取り分け料理を活用します

  • やわらかく煮たものやつぶしたものを食べることができるようになったら、大人のメニュー(みそ汁、ポトフ、焼き魚、鍋ものなど)の利用も始めてみましょう。
  • 野菜など材料をだし汁で煮た段階で、調味料を入れる前に赤ちゃん用に取り分け、さらに食べることができるかたさや性状になるように煮込んで離乳食の一品とします。
    取り分け料理のポイント
    • 昆布やかつおだしで煮た段階で取り分ける。
    • やわらかさが足りないときは、別鍋にとってだし汁でさらに煮こむ。
    • 7、8カ月以降であれば、魚や肉と一緒に煮込んだものも摂取できる。
    • 離乳食に飽きてきたときや、食べるのをいやがるようになり調味料を少し使用し始めたころには、しょうゆなどで薄く味付けした段階での取り分けも可能。
    • 焼き魚などは、味の付いていない部分をそのままほぐして骨のないことを確認して与える。

6.  いろいろな食材を取り入れます

  • いわゆる青背の魚も積極的に与えます(原因食物別 除去のポイント  その他:魚類
    • 青背の魚には、アレルギー炎症を抑える作用があるn-3系多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
    • 魚肉は乳幼児の食事の中で主要なビタミンD供給源でもあるため、乳児期からとる習慣をつけるとよいでしょう。
  • 肉類のアレルギーはまれです(原因食物別 除去のポイント  その他:肉類
    • 卵と鶏肉の間には交差抗原性(注)はありません。卵アレルギー児の多くは、鶏肉の摂取が可能です。また、牛乳アレルギー児でも、よく加熱調理した牛肉は摂取可能です。肉類を使用するといろいろなかたさを体験できます。
    • 吸収のよいヘム鉄を多く含む牛肉は、貧血防止にも役立ちます。

(注)交差抗原性
原因食物ではないのに、含まれているタンパク質が原因食物と似ているために、アレルギー反応を起こすこと。詳しくは「ぜん息予防のためのよくわかる食物アレルギー対応ガイドブック2014」の34ページをご覧ください。
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