ぜん息などの情報館

検査と診断

症状や生活の環境などについて問診することとあわせて、肺機能、アレルギー、気道の炎症状態などに関する臨床検査を行います。ぜん息と似た症状を示す他の病気と判別するための検査も必要です。それらの結果を総合し、ぜん息の診断がなされます。

問診

家族にアレルギーの人がいる場合や、また、職場や家庭においてストレスが多くないかなど、環境面の調査をとおして増悪因子との関連を探ることも、診断の手がかりになります。

受診前に整理しておきたいこと

検査

肺機能検査

気管支を通る空気の通過状況をみるものです。
医療機関で肺機能検査装置を使って、肺の働きや気管支の細くなっている部分をみる詳細な方法と、家庭でピークフローメーターを用いて患者さん自身が測定し、1日の変動をみる方法があります。

気道過敏性試験

気管支(気道)の敏感さを測定します。
ぜん息患者の最も重要な病態が、この気道過敏性で、冷たい空気を吸い込んだり、運動を行う、ヒスタミン、副交感神経への刺激などで、気管支が狭くなる性質を示してしまいます。気道過敏性試験を行うのはぜん息専門の施設に限られますが、症状がなくなっても本当にぜん息がよくなっているかどうかの判断に役立ちます。

皮膚テスト

皮膚に複数のアレルゲンを注射したり、皮膚をひっかいてそこにアレルゲンを滴下したりして、その反応から原因を見つける検査です。

血液検査/総IgE値

アレルギーを起こしやすい体質かどうかは、血液中の総IgE値を調べます。
正常だとほぼ150単位以下で、成人では多くても300単位以上になることはありません。

気道可逆性試験

気管支拡張剤を吸入する前と後で肺機能を測定し、どの程度肺機能(1秒量)が増加するかをみる検査します。ぜん息の診断、コントロールの状態、リモデリングを調べるための大切な検査です。

血液検査/RAST(ラスト)値

あるアレルゲンに対して反応するIgE抗体を、どのくらいもっているかを調べる検査です。
RASTは、結果を0から6段階で表し、数値が高いほどそのアレルゲンが、その人のアレルギーの原因になっている可能性が高くなります。一方、低いからといって、必ずしも原因になっていないとはいえません。

血液検査/好酸球数

気管支や全身のどこかでアレルギー反応が強くおきていると、血液中の好酸球が5パーセント以上に増加します。ただし、アレルギーの程度が軽い場合は、増加しません。

タンの検査

タンの中に増加する好酸球や気管支上皮細胞を調べることで、気道炎症の程度を知ることができます。

胸部X線検査

ぜん息と同じような症状をもつ他の呼吸器疾患との見分けや、肺炎などの合併症を知るために必要です。

呼気NO(一酸化窒素)濃度検査

吐く息(呼気)中のNO値は気管支の好酸球性の炎症を反映しているため、気道炎症の有無や程度を調べるのに役立つ検査です。この検査は、ぜん息専門の施設でないと行えません。

心電図検査

心臓ぜん息や肺性心といった他の病気との判別に必要です。

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