ぜん息などの情報館

悪化の原因はさまざま

過敏になった気管支は、ダニ(死がい、ふんを含む)やハウスダストなどの吸入アレルゲンをはじめ、次のようなさまざまな要因・物質によっても刺激を受けます。ぜん息発作の引き金となるこれらの刺激要因を、できるだけ遠ざけるように努めましょう。


成人ぜん息の悪化の原因

吸入アレルゲン

吸入アレルゲン

ダニやその死がい・ふん、ペットのフケや抜け毛、カビの胞子、花粉など(これらを含むチリ・ホコリをハウスダストといいます)は、吸い込むことでアレルギー反応を引き起こす「吸入アレルゲン」として、ぜん息の発症・悪化にかかわる危険因子です。ぜん息の発症や発作を予防するための環境整備として、吸入アレルゲンの排除はとても重要です。


ダニ

ダニ

ダニは室内のアレルゲンの代表です。アレルギーの原因になる主なダニは、チリダニ類 のヤケヒョウダニとコナヒョウダニです。ダニとその死がい・フンの除去は、環境改善の中で最も重要です。床や畳は毎日掃除機をかけましょう。掃除機で布団 を吸塵する、布団の丸洗い、防ダニ布団カバー・シーツの使用、防ダニ布団を使用するなど寝具類の管理がダニアレルゲンの除去には大切です。


薬剤

ダニ

解熱薬や鎮痛薬を飲んだり、注射したりした後で、ぜん息発作を起こす人がいます。成人の約1割に見られ、20~60歳に発症します。薬の成分アスピリンにちなみ、こうした発作をアスピリンぜん息といいます。同じ仲間にインダシン、ブルフェン、ボルタレン、ロキソニンなどの鎮痛薬があります。こうした成分は内服薬や注射だけでなく、坐薬や湿布薬も発作を誘発しますので注意が必要です。


ストレス

ダニ

ぜん息発作の出現や症状の度合いに、心の状態が大きく影響していることは、よく知られています。ぜん息患者さんの約80%は何らかのストレスが関係していると報告されています。自分のストレスを認識し、それと向き合う、解決することができればいいのですが、それも難しい場合には、ぜん息の治療を強化する必要があります。


運動誘発ぜんそく

運動誘発ぜんそく

運動によって短期間のぜん息発作を誘発することがあります。これは、運動によって換気量が増え、気道が冷気や乾燥にさらされるためと考えられていますが、薬で予防できます。発作が出るからといって、むやみにスポーツを禁止することはありません。水泳など発作が起こりにくい運動もありますから、医師と相談して、自分に合った運動をみつけるとよいでしょう。


室内空気汚染物質

空気汚染物質

室内の空気を汚染し、ぜん息悪化のもとになる刺激物質としては、たばこの煙のほかにも、石油やガスを使った暖房機から発生する窒素酸化物(NOx)や一酸化炭素(CO)、建材や壁紙などの接着剤、合板から発生するホルムアルデヒドなどがあります。現代の住居は気密性が高いため、こまめに室内の換気をしましょう。のどや粘膜に異常を感じたら、すみやかに移動したり窓を開けたりして、刺激物質を避けてください。


たばこ

たばこ

たばこの煙には4,500種以上の化合物質や汚染物質が含まれており、それらは気管支を強く刺激します。たばこは吸った本人だけでなく、副流煙(火をつけたたばこから立ちのぼる煙)により周囲の人にも害を及ぼすため、家族にも喫煙者がいる場合は受動喫煙にも注意が必要です。


気道感染

気道感染

かぜやインフルエンザに感染すると、ぜん息の発作が起きやすくなります。インフルエンザは11月から3月が流行シーズンです。予防接種を受けても感染を完全に防ぐことはできませんが、かかっても症状が軽くてすむといわれています。


ペット(特に毛のある動物)

ペット(特に毛のある動物)

ペットのフケや抜け毛は、それ自体が吸入アレルゲンとなってぜん息を誘発しうるばかりでなく、これらをエサにするダニの増加を招くことも問題です。ネコや 犬を飼っている場合は、唾液などにふくまれる揮発性の糖蛋白がアレルゲンになり、空中を浮遊するといわれています。また、ハムスター、マウス、モルモッ ト、フェレットなどのげっ歯類によるアレルギーが増加しているといわれています。どうしてもペットを飼いたいときは、毛のある動物を避け、金魚・熱帯魚など水中で飼うペットにしましょう。

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