ぜん息などの情報館

Q2-2 乳児ぜん息の急性発作の程度の目安について教えてください。

A2-2
発作の目安は、患者自身が呼吸困難感を訴えないため、下記のような症状をみて他覚的に判定しなければなりません。また、呼吸数や経皮酸素飽和度(SpO2:ヘモグロビン=赤血球中の鉄を含んだ蛋白質=の酸素結合量)の値も参考になります。

発作のサイン

  1. 脈拍が速くなる
  2. 呼吸が速く、苦しそうになる
  3. ミルクの飲み具合が悪くなる
  4. 顔色が悪くなる
  5. 機嫌が悪くなる
乳児ぜん息の発作の目安
小発作 ゼーゼー、ゼロゼロ、せき込み、ろっ間に軽い陥没がある
呼吸数30~40/分、脈拍数 100/分程度
食事はほぼ普通に摂れる、眠れる
中発作 ゼーゼー、ゼロゼロ、せきがひどくなる
脈(100~120/分以上)・呼吸(40/分以上)が速くなる
嘔吐する
食事はやや困難、時々目を覚ます
大発作 肩呼吸、呼吸が速くなる(40~50回/分)、通常の2倍程度、
小鼻がピクピクする(鼻翼呼吸
ろっ骨が強く陥没する、呼吸困難が強度、言葉が途切れがちになる
唇の周りが青くなる(チアノーゼ)、苦しそうな表情、うなり声、冷や汗
食事はとても摂れない眠れない、暴れる、意識を失う
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