ぜん息などの情報館

Q3-2 家庭での急性発作にはどのように対応したらよいのでしょうか? また発作時におけるβ2刺激薬およびテオフィリン薬の効用について教えてください。

A3-2

(1)乳児のぜん息は、症状の進行が速く、脱水症状を起こしやすい傾向があります。早期の対処で発作の進行を防ぐことが大切です。

ア.小発作の場合:乳児の場合、シロップ、ドライシロップ、散剤(こなぐすり)などが用いられることがあります。安静にして、ネブライザー(吸入噴霧器で薬剤を直接吸入する際に用いる)により、気管支拡張薬(気管支を広げて空気を通りやすくさせる薬)であるβ2刺激薬の吸入を行います。
 また、β2刺激薬の吸入薬が処方されていないときには、内服薬を飲ませます。

イ.中発作の場合:
吸入または経口のβ2刺激薬を使用して、30分以内にゼーゼー、ゼロゼロが治まらなければ再度吸入します。もし、症状が改善しないか悪化する場合は救急外来を受診します。

ウ.大発作の場合:
大発作の場合は、β2刺激薬を吸入または内服しながら、直ちに救急外来を受診しましょう。

(2)β2刺激薬:発作時には、即効性を期待してβ2刺激薬の吸入を第一選択とします。吸入を20~30分ごとに行いながら受診してください。吸入β2刺激薬の代わりに経口薬があり、乳児の場合、シロップ、ドライシロップ、散剤(こなぐすり)などが用いられることがあります

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