ぜん息などの情報館

Q1-1 ぜん息の病気の仕組みはどのようになっていますか?

A1-1
気管支の周囲は平滑筋に取り囲まれ、その内側を粘膜が覆っていて、さらに内側が空気の通る管になっています。発作が起こると平滑筋が収縮し、粘膜もむくむので気管支の内腔がせまくなり、さらに粘膜から分泌されたタンが内腔をふさぐため、空気の出入りが悪くなり、呼吸が苦しくなります。したがって、発作が起こった時には、狭くなった気管支を元に戻す薬(気管支拡張薬β2刺激薬)が用いられます。
ぜん息はアレルギー反応によって起こる気管支の炎症と考えられ、発作のない時でも炎症がくすぶっていることがわかってきました。いったん発作が治まったように思える時でも気管支の炎症が改善していないので、常に発作が起こりやすい状態にあります。これを改善するには、原因となるアレルギーの原因物質を避け、アレルギー炎症を鎮める長期管理薬を継続し、スポーツや皮膚の鍛錬などを取り入れて改善をはかることが大切です。
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