ぜん息などの情報館

Q6-4 発作の時の薬の与え方を教えてください。特にどのような薬を、どのような時に使ったらよいのでしょうか?

A6-4

発作が起こった時には、先に述べたようにタン出しや腹式呼吸を行いますが、同時に収縮した気管支を拡張することが必要で、即効性のある吸入β2刺激薬または内服薬が用いられます。

1)吸入薬の場合
発作時に使用するのは定量噴霧式吸入器(サルタノール、アイミロール、メプチンなどのスプレー式の吸入器)とネブライザー吸入器を使う吸入薬(ベネトリン、メプチン)とがあります。内服薬に比べ少量で即効性に効果を表します。吸入薬は小発作ではよく効きますが、中発作以上では効果が限定的で、吸入しても短時間のうちに発作が悪化してきます。発作が起きたら早めに吸入してください。β2刺激薬を吸入しても改善されない、あるいは悪化するするときは医療機関を受診してください。

2)内服薬
即効性のある気管支拡張薬は、β2(ベータツー)刺激薬と呼ばれ、製品としては、ベネトリン、メプチン、ホクナリン、スピロペントなどがあります。これらの薬は服用してから30分~1時間で効果が表れるので、早く発作を改善させるのには適しています。貼付薬(ホクナリン・テープ)は皮膚から少しずつ吸収されて長時間作用するように工夫された薬で、1日1回の使用で済むという利点がありますが、効果が出るまで4~6時間かかるため、即効性がないので急性発作時の治療には向きません。

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