ぜん息などの情報館

Q6-6 サルタノールなどの定量噴霧式吸入器を使って発作が治まらない時に、病院へ行くタイミングを教えてください。

A6-6

小児で使用される定量噴霧式吸入器は、サルタノール(アイロミール)インヘラーとメプチンキッドエア、メプチンエアがあります。これらの吸入は発作がひどくなってから使用しても効果が乏しいので、なるべく発作の軽いうちに使用します。決められた量を1回吸入して楽になり、効果が長続きするようならよい使い方です。いったん楽になっても、1~2時間のうちにまた苦しくなるようでしたら、再度吸入し、これで発作が軽快しない場合は、吸入では治まらない発作と考え、医療機関を受診してください。吸入に反応しない、あるいは悪化する場合は、20分~1時間後に吸入が可能で、吸入しながら、受診してください。大発作の場合は、直ちに受診する必要があり、救急車の利用も考慮してください。この場合は、20~30分ごとに3回まで反復して吸入が可能です。なお、発作止めの吸入を週に1回以上も必要とする人は、発作のコントロールが不十分なので、長期管理薬を強化する必要があります。

薬による長期管理をなおざりにして定量噴霧式吸入器だけに頼っていると、ぜん息死を招く危険性があります。

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