ぜん息などの情報館

Q7-1 運動誘発ぜん息とは何ですか?

A7-1

運動誘発ぜん息とは、運動すると一時的に気管支が縮まり、呼吸が苦しくなる現象のことです。この時には呼吸機能も低下し、ヒューヒューとぜん鳴が出てくることもありますが、早めに呼吸を整えれば長く続くことは滅多になく、ほとんどの場合5~10分で治まります。

この現象に影響を与ええるものは「ぜん息児にはどのような運動が好ましいですか、またぜん息児に向いていない運動はありますか?」に示すようにさまざまなものがありますが、強い運動ほど起きやすく、長く続けるような運動の時に起きやすいといわれています。また、運動する際の温度や湿度が低い場合や、ぜん息が重い場合にも起きやすくなります。

対処法としては、運動をしていて少し息苦しいなと感じたら、その場で運動を中断し、腹式呼吸をして呼吸を整えます。それだけで呼吸は楽になってきます。苦しくなっても無理をして運動を続けてしまうと、呼吸の苦しい状態が長引いてしまうことがあります。運動していて少し息苦しさを感じたら早めに腹式呼吸を始め、治まったらまた運動を再開しましょう。

運動誘発ぜん息が強い場合でも、運動を続けると呼吸機能が低下する程度が比較的短期間で軽くなることがわかってきました(トレーニング効果)。運動を怖がらずに、無理をせず、楽しく運動やスポーツに親しみましょう。

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