ぜん息などの情報館

β2刺激薬の定量噴霧式吸入剤(MDI、ハンドネブライザー)

短時間作用型β2刺激薬のハンドネブライザーは、即効性で吸入直後から2、3分以内に効果が得られ、少量で有効で全身的な副作用が出にくく、どこでもいつでも吸入できるという長所がある。しかしβ2刺激薬ハンドネブライザーへの過度の依存は危険で、誤った使用はぜん息死の危険を高める。短時間作用型β2刺激薬ハンドネブライザーを使用するときは、(1)発作時の頓用薬で長期管理薬ではない、(2)使用回数の増加はぜん息の悪化と治療の再検討の必要性を意味している、(3)使用は発作の初期に行うと効果がある、(4)数時間以内に再吸入が必要な場合は吸入後救急受診が必要である、(5)大発作では効果は不十分で一過性であり、吸入後直ちに救急受診をする、(6)気道過敏性を改善せず、頻回の使用はかえってぜん息を悪化させることがある──ことを十分理解しておく必要がある。使用上の注意を守り、医師の管理のもとに使用する必要がある。

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