うがいや予防接種、運動など事前の予防行動が大切です。
増悪はいったん起こすとさまざまな影響があるため、予防が重要です。
感染予防の対策を
増悪のきっかけとなる風邪やインフルエンザを予防することが重要です。ふだんから、うがい、手洗いなどの感染予防の対策を行いましょう。
インフルエンザワクチンを毎年接種する
インフルエンザワクチンには増悪の頻度を減少させたり、インフルエンザや肺炎による入院や死亡を減少させる効果があります。
肺炎球菌ワクチンを接種する
肺炎球菌はCOPD の増悪や肺炎を起こす病原体の一つで、この菌に対するワクチンには、この菌による肺炎を予防する効果があるとされます。ワクチンの効果は5年間持続し、再接種も可能です。
吸入薬を利用する
COPD の治療に定期的に用いられる吸入薬にも増悪予防効果があります。そのため、これらの薬剤が処方されている場合には、医師の指示通りに継続して使用することが重要です。
運動療法をおこなう
運動を継続して、身体活動を向上させることも増悪予防に重要です。ふだんから運動を継続するようにしましょう。
増悪が起きたときには、早期に治療を受けることが重要です。そのためにはCOPD増悪の前兆を見逃さないことが必要です。
COPD増悪の前兆
このような症状が一つでもみられたときにはどのように対処すればよいか医師に相談してください。
特に息切れの増悪が重要です。体を動かしたときだけでなく、静かにしているときでも息切れがあるときには、増悪が疑われます。また、ふだん無色か白い痰が黄色の痰になったときには、細菌感染による増悪が疑われます。