ぜん息などの情報館

Q1 COPDはぜん息と症状が似ているようですが、違いはどこにあるのでしょうか?

A1
COPDは、気管支や肺胞などの肺組織に障害が起こり、呼吸機能が徐々に低下する病気です。高齢者に多くみられ、患者数は世界的に増加しています。
COPDの症状は、せき">タンの持続にはじまり、重症化してくると息切れ(呼吸困難)を起こすようになります。ありふれた症状がゆっくりと進行するため、気づいたときには重症化しているケースも少なくありません。COPDの最大の原因は喫煙(受動喫煙を含む)です。たばこの有害物質を吸い込むことで肺が慢性的な炎症状態となり、気管支が細くなったり、肺胞が破壊されたりして、肺に十分な酸素をとり込めなくなるのです。たばこ以外の有害物質やウイルス感染、加齢なども原因となりえます。
ぜん息も、気管支が慢性的な炎症を起こして細くなり、呼吸機能が妨げられるという点ではCOPDと共通していますが、発症や悪化の大きな要因としてアレルギーが関与するケースが多いのが、COPDと異なるところです。また、ぜん息では症状悪化による呼吸困難が発作的に起こり、発作が治まれば呼吸機能も正常に戻るのに対して、COPDではいったんダメージを受けた肺組織は回復せず、呼吸機能が完全に元に戻ることはありません。この点もCOPDとぜん息の大きな違いです。
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