WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.40 2012年10月発行

医療トピックス

医療トピックス:いざというときに備えよう!アナフィラキシーに対応するために

アレルギーのある子どもたちをサポートするために、学校や幼稚園、保育所におけるアレルギー対応ガイドラインが作成され、活用されています。しかし、重いアレルギー反応が起こったときの対応、とくに応急処置であるアドレナリン自己注射薬(商品名エピペン®)について、使用への不安や知識・理解不足などが心配されています。

そこで、強いアレルギー反応が起こった場合にしっかり対応できるよう、アナフィラキシーに関する知識、エピペン®の使用法について昭和大学医学部小児科学講座講師の今井孝成先生にお話を伺いました。

このテーマのポイント

  • アナフィラキシーは、アレルゲンの摂取・接触後、数分から数十分以内に、全身に複数のアレルギー症状が出現する状態。
  • 時に重症化してアナフィラキシーショックになると、危険な状態となる。
  • このため、状態に応じた適切な応急処置と医療機関の受診が重要。
  • アナフィラキシーショックやその一歩手前の状態で、エピペン®(アドレナリン自己注射薬)を使用した応急処置が非常に有効。
  • 2011年よりエピペン®が健康保険適用になった。
  • アレルギー児が多くの時間を過ごす学校、幼稚園、保育所での対応について、ガイドラインをもとにしたアナフィラキシー対応が進んでいる。
  • エピペン®は、本人が打てない場合、保護者のほか、学校、幼稚園、保育所の職員や、救急救命士が打つこともできる。

より詳しくは、次のメニューからご覧ください

お話をうかがった先生

昭和大学医学部 小児科学講座講師 今井 孝成 先生

今井 孝成 先生

プロフィール

1996年東京慈恵会医科大学医学部卒業後、昭和大学医学部小児科学講座入局。2004年独立行政法人国立病院機構相模原病院小児科、2011年同病院小児科医長に。2012年より現職。

メッセージ

食物・薬物・蜂毒、とくに小児は食物によるアナフィラキシー症状の出現はまれではなく、このうち一部ですがショック状態に陥ります。エピペン®(アドレナリン自己注射薬)は、こうした患者さんたちの救命および症状改善に劇的な効果を発揮します。しかし、現状では必ずしも本来エピペン®を持つべき患者さんが持っていなかったり、持っていても正しい使い方やタイミングを理解していなかったりします。主治医の先生と一緒に正しい知識を持ち、エピペン®を“宝の持ち腐れ”にしないようにしましょう。

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