WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.41 2013年3月発行

特集


特集1. 正しく使えていますか?吸入ステロイド薬

ぜん息治療の第一選択薬です。

ぜん息治療の第一選択薬に位置付けられている吸入ステロイド薬は、薬剤の開発が進み、さまざまな種類がありますが、吸入回数、吸入方法などが異なり、正しく使用しないと薬の効果が望めません。

吸入ステロイド薬を正しく、継続して使用するために、その効果、種類と特徴、使用のポイントなどについて、改めて見直してみましょう。

国立病院機構相模原病院臨床研究センター病態総合研究部部長の谷口正実先生と大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター小児科部長の亀田誠先生にそのポイントをうかがいました。

このテーマのポイント

  • 吸入ステロイド薬は、ぜん息の基本病態である「気道の炎症」を改善するもっとも効果の高い治療薬。
  • 吸入ステロイド薬の継続使用により、発作のない状態にコントロールが可能。
  • 自己判断で使用をやめず、毎日継続して使用することが何よりも大切。
  • 吸入ステロイド薬には多くの種類があり、年齢や病態、生活状況などを考慮した選択が可能。
  • 正しく吸入できるように吸入方法(手技)を身につける。→特集2 へ
  • 副作用は口腔に出る局所的なものが多く、うがいなどで予防できる。

より詳しくは、次のメニューからご覧ください

お話をうかがった先生

国立病院機構相模原病院 臨床研究センター 病態総合研究部部長 谷口 正実先生

谷口 正実先生

プロフィール

1981年浜松医科大学卒業後、同第2内科入局。1988年藤枝市立志太病院呼吸器内科医長、1994年藤田保健衛生大学呼吸器アレルギー内科講師、1997年米国テネシー 州バンダービルト大学肺研究センター客員研究員を経て、1999年国立相模原病院アレルギー科医長兼気管支喘息研究室長、2008年同内科系統合診療部長兼藤田保健衛生大学内科客員教授に。2011年より現職。

メッセージ

発作がなくても朝晩続けて吸入するのは、面倒くさかったり、つい忘れてしまったり、できないこともあると思います。でも、まったく吸入しないよりは1日1回であっても吸入した方が効果はありますので、ぜひ続けて吸入ステロイド薬を吸入して欲しいと思います。

お話をうかがった先生

大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 小児科部長 亀田 誠先生

亀田 誠先生

プロフィール

1988年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部付属病院研修医に。1989年市立泉佐野市民病院小児科、1991年大阪府立羽曳野病院アレルギー小児科を経て、2006年大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターとして組織改編され小児科副部長に。2009年より現職。

メッセージ

吸入ステロイド薬による治療を厄介と感じることもあるかもしれませんが、習慣化することで 多少はその気持ちは楽になります。予防薬は主治医の先生と相談しつつ、その必要性を認識し、継続して使ってください。子どもの場合は、いずれ予防薬を中止できる場合が多いです。その日を信じて頑張りましょう!


特集2. 正しく薬を吸えていますか?正しい吸入のためのポイントを知ろう!

ぜん息およびCOPD の治療で大きなウエイトを占めている「吸入薬」は、現在さまざまな種類が出ています。しかし、正しく吸入できていない人が、意外にも大勢います。薬の効果を最大限に生かすためにも、それぞれの吸入薬の特徴を理解し、正しい吸入方法を身につけることが大切です。効果的な吸入のポイントについて半蔵門病院副院長の灰田美知子先生と大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター薬剤師の嶋津史恵先生に解説いただきました。

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お話をうかがった先生

半蔵門病院 副院長 灰田 美知子先生

灰田 美知子先生

プロフィール

1980年東北大学医学部卒業後、虎ノ門病院内科勤務。1985年東京大学で医学博士号取得、1990年半蔵門病院アレルギー呼吸器内科を経て1996年より現職。

メッセージ

吸入器は、自分でうまく吸えていると思っても吸気流速(空気を吸う速度)が、十分でない場合や吸い込む時の角度に問題があり、効果が上がっていない場合もあります。効果が不十分と思ったら、主治医または薬剤師に相談してください。

お話をうかがった先生

大阪府立呼吸器・アレルギー 医療センター 薬剤師 嶋津 史恵先生

嶋津 史恵先生

プロフィール

2006年徳島大学薬学部製薬化学科卒業後、2008年 大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター薬局入局。

メッセージ

吸入薬が処方された時は吸入方法をきちんと確認してください。薬について不安がある時や、薬を忘れずに続けるのが難しい時などはぜひ薬剤師にご相談ください。正しい吸入方法で薬が継続できるよう、皆さんと一緒に考え、生活に合わせた吸入の工夫や薬などが提案できればと思っています。

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