すこやかライフNo.41 2013年3月発行
現在、日本を代表するアイドルグループAKB48で活躍中の藤江れいなさんも、小さいころからぜん息の症状に悩まされていました。
ぜん息だった経験をマイナスではなくプラスにとらえ、アイドルになるという夢をかなえた藤江れいなさんが、ぜん息に負けない体と心を手にいれるまでを話してくれました。
AKB48のメンバーとして、歌やダンスでファンを魅了する藤江れいなさんだが、小学校1年生からAKB48に入る中学2年生のはじめまで、ぜん息の症状に悩まされていた。
「最初は、せきがずっと止まらないので風邪だと思っていたのですが、病院でぜん息と診断されて、おどろいたことを覚えています」
幸いにも、それほど重いぜん息ではなかったということだが、
「ぜん息の発作が出てしまった後は、走るとすぐに息が苦しくなってしまったりして、大変でした」
とぜん息で苦労した思い出も多い。
発作止めの吸入薬を持ち歩き、発作がひどいときには、病院に行って吸入器での治療を受けたりもしていた。
「とくに夜中に発作が出ることが多くて、両親に夜間診療に連れて行ってもらったこともよくありました」
そんな藤江さんのぜん息が改善したのは「アイドルになりたい」という目標のおかげだという。
「幼稚園のころからアイドルになりたいという夢がありました」
両親に話したところ、ダンスを始めることを勧められ、そこからだんだんと発作が出ることも少なくなったという。
「ダンスを始めて体力がついてくると、自然と体が強くなったみたいで、ぜん息の発作も出なくなり、風邪もひきにくい体質になりました」
ぜん息の発作が出ても、ダンスのレッスンは休まなかったという藤江さん。その後、オーディションに合格し、念願のAKB48のメンバーとなった。
今ではプロとして自分で自分の体調を管理できるよう気をつけているという。
「外出から戻ったら、手洗い、うがいは必ずしますし、外に出るときはマスクをつけるようにしています。病気をして休んでしまったときに、ほかのメンバーに抜かされちゃったらくやしいですからね」
体調管理のおかげで、AKB48に入ってからは、ほとんど病気知らずだそうだ。
アイドルになるという夢をかなえるうえで、もうひとつ忘れてはいけないのが両親の存在。
「親にはかなり心配をかけたと思います。私がぜん息と診断されてから、いろいろと調べてくれて、ぜん息対策のためにスイミングに通わせてくれたり、少しでも空気のきれいな環境にするよう、各部屋に空気清浄機や加湿器を置いてくれたり。アイドルになるという夢のために、家族に助けてもらっているので、本当に感謝しています」
「ぜん息の発作が出て辛かった経験があるからこそ、いま少しくらい辛いことがあっても、がんばれば乗り越えられる、と気持ち的にも強くなれた気がします。ぜん息だから、と逃げていたら、きっとAKB48には入れなかったかも」
何かひとつ目標を見つければ、そこに向けて体も心も強くなれると藤江さんはいう。
藤江さんのこれからの目標は、AKB48の選抜メンバーに選ばれることと、モデルにチャレンジすること。ぜん息の経験をプラスに変え、これからも目標に向けて進み続ける藤江さんを応援していこう。
わたしも小(ちい)さいころずっとぜん息(そく)を持(も)っていたので、みんなのつらい気持(きも)ちがわかります。でも、アイドルという目標(もくひょう)に向(む)けてつらくてもレッスンをつづけたら、体(からだ)も心(こころ)も強(つよ)くなってきました。なにか目標(もくひょう)を見(み)つけて、その目標(もくひょう)に向(む)けてがんばってみたら、きっと体(からだ)も気持(きも)ちも強(つよ)くなれると思(おも)います。わたしもみんなといっしょに自分(じぶん)の夢(ゆめ)に向(む)かってがんばっていきたいと思(おも)います。これからもいっしょにがんばりましょう!
今号の「ぜん息児へのエール」コーナーにご登場いただいた、AKB48 藤江れいなさんのメッセージ入りサイン色紙をプレゼントいたします。ご希望の方は、添付ハガキのプレゼント応募欄に印をつけ、住所・氏名を記入の上ご応募ください。アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で10名の方にプレゼントさせていただきます。ふるってご応募ください。
<多数のご応募をいただきましたので、締め切りさせていただいております。ご了承ください。>