WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.42 2013年9月発行

小児ぜん息 アレルギー医療トピックス 食物アレルギーのための知っておきたい食品表示の見方~誤食を防ぐために~

最近の食物アレルギーの傾向

(対象は食物摂取後60分以内に症状が出現し、かつ医療機関を受診した患者)総症例数= 3,882 鶏卵38.3% 牛乳15.9% 小麦8.0% 甲殻類6.0% 果物類6.0% ソバ5.0% 魚類4.0% ピーナッツ3.0% 魚卵3.0% 大豆2.0% ナッツ類2.0% 肉類2.0% その他6.0% ※ナッツ類にはくるみやカシューナッツなどが含まれます。※魚卵は、おもに「いくら」によるアレルギーです。 出典:Akiyama H, Imai T, Ebisawa M. japan food allergen labeling
    regulation-history and evaluation. Adv Food Nutr Res 2011;62:139-71

食物アレルギーの原因として多いのは、鶏卵、牛乳、小麦です(図1参照)。これらの食品は加工食品の中にどのような形で含まれているかわかりづらく、誤食の起こりやすい食品といえます。

また、最近では落花生(ピーナッツ)やカシューナッツ、ごまを原因とした食物アレルギーが増加しています。そのため、消費者庁はカシューナッツとごまを「特定原材料に準ずるもの」に新たに加えることを決定し(2013年9月)、2014年8月31日までに2品目の表示に努めるよう、関係各所へ通知を行いました。


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