WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

小児ぜん息 その他のアレルギーすこやかライフNo.43 2014年3月発行

特集

子どもの成長とアレルギー「アレルギーマーチ」から学ぶアレルギー疾患の予防と管理

子どものアレルギー疾患には、ぜん息のほか、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などの種類があり、症状や発症する部位も異なります。乳幼児期から学童期にかけて、これらの異なるアレルギー疾患を次々と発症する場合があることが知られており、「アレルギーマーチ」と呼ばれています。

この「アレルギーマーチ」の考え方は広く知られるようになり、アレルギーへの理解も進んできましたが、一方で「マーチ」を阻止しようと過剰な食物制限をしたり、子どものアレルギー疾患発症を気に病む保護者も少なくありません。

アレルギー疾患の理解のために、アレルギーマーチから見えてくる子どものアレルギーと対策について、本誌編集委員でアレルギーマーチに詳しい同愛記念病院小児科部長の山口公一先生にお話を伺いました。

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お話をうかがった先生

同愛記念病院 小児科 部長 山口 公一 先生

山口 公一 先生

プロフィール

1980年信州大学医学部卒業。同年同愛記念病院小児科入局。1993年に米国ハーバード大学・ボストン大学留学後、1995年より同愛記念病院小児科勤務。専門は小児アレルギー。

メッセージ

アレルギーだとわかってもあわてる必要はありません。家族や兄弟だけでなく親戚まで見渡せば、必ず誰かが花粉症とかアトピーとか聞いたことがあるくらい現代では誰でもアレルギーになる可能性があると思います。注意点はアナフィラキシーやぜん息大発作の予防です。

小児期に発症したアレルギーは治る可能性が高いので、症状のコントロールを目的として、「いま何が起きていて」「いま何が必要で」「いま何をすべきか」について冷静に考えることが大切です。わからないときは自己判断せず、何でも主治医に相談しましょう。

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