WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

成人ぜん息すこやかライフNo.46 2015年9月発行

特集

成人ぜん息が増えています治療と自己管理の見直しを!

ぜん息治療の進歩により、ぜん息で亡くなる人の数は年々減少していますが、成人ぜん息の患者数は増加傾向にある注1といわれています。

成人ぜん息は、完全に治すことは難しいものの、症状をコントロールできるようになっています。しかし、仕事の都合などで定期的な受診ができない、自己判断で薬を途中でやめてしまう、という方が多くいらっしゃることが問題となっています。

 

今回は、成人ぜん息の最新の治療法や自己管理のポイントについて、昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門教授 相良博典先生にお聞きしました。

注1
1985年、99年、2006年に静岡県藤枝市で行われた調査では、成人ぜん息の患者数がほぼ10年ごとに1.5倍程度の増加傾向にあることが示されています。(「喘息予防・管理ガイドライン2015」より)

より詳しくは、次のメニューからご覧ください

お話をうかがった先生

昭和大学 医学部 内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門教授 相良 博典先生

相良 博典先生

プロフィール

1987年獨協医科大学卒業。92年順天堂大学免疫学。93年獨協医科大学大学院修了。95年サザンプトン大学免疫薬理学。2001年4月より獨協医科大学講師。07年4月より同大学准教授、09年4月獨協医科大学越谷病院呼吸器内科主任教授を経て、13年4月より現職。

メッセージ

成人ぜん息を悪化させる原因は、身の回りにたくさんあります。ふだんどのような状況で 発作が起こるのか、使っている薬の効果がなかなか感じられないなど、遠慮せずにきちんと医師に話していただくことはとても重要です。薬を使ってみた感想を医師に情報提供していただくことで、治療方針を変更することもありますし、副作用に早めに対処することにつながる可能性もあります。そうすることで、ぜん息の良好なコントロールにつながっていきます。
成人ぜん息の治療が目指すところは、「健康な人と同じような生活ができるようになる」ということです。患者さんも「治療で症状がなくなるようになるんだ」という強い意志をもっていただいて、医師と協力しながら、治療に臨んでいただきたいと思います。

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