WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.46 2015年9月発行

小児ぜん息 成人ぜん息 その他のアレルギートピックス:加工食品のアレルギー表示が変わりました

ルール1 一括表示には含まれているすべてのアレルゲンが表示されます

アレルギー物質(以下、アレルゲン)を含む原材料一つひとつの後に(○○を含む)と表示する「個別表示」が原則です。ただし、表示欄が小さいなど理由がある場合は、原材料名欄の最後にまとめて(一部に○○・△△を含む)と、含まれているアレルゲンのすべてが表示されることもあります(一括表示)。この場合、どの原材料にどのアレルゲンが含まれているか、確認することができません。

個別表示の例図 「原材料名:準チョコレート(パーム油(大豆を含む)、砂糖、全粉乳、ココアパウダー、乳糖、カカオマス、食塩)、小麦粉、ショートニング(牛肉を含む)、」等、 「添加物:ソルビトール、酒精、乳化剤(大豆由来)、膨張剤、香料」と表示されます。この際アレルゲンを含む原材料一つひとつの後に(○○を含む)と表示されます。(注)例図のため、実際の商品にアレルゲンが含まれているわけではありません。

これまで一括表示の場合は、原材料名欄に特定原材料そのものが含まれているときには、一括表示には記載しなくてよい、という決まりがありました(下図A参照)。

しかし、今回の改正で一括表示には含まれているすべてのアレルゲンを表示することになりました(下図B参照)。

また、原材料欄と添加物の欄が分かれている場合は、それぞれの欄の最後に表示されるようになっています(下図C参照)。

一括表示の例図 (原材料の一部に牛肉・大豆を含む)のように、原材料に乳、卵、小麦などの表記が含まれているので、一括表示には表示されていませんでしたが、改正後の一括表示では、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆を含む)のように、原材料に含まれているアレルゲンはすべて、一括表示されます。また、原材料欄と添加物の欄が分かれている場合は、それぞれの欄の最後に表示されるようになりました。

知っておこう!
繰り返し出てくるアレルゲンは省略されることがあります

個別表示の場合、2回以上繰り返し出てくるアレルゲンは、表示を省略することが可能です。この場合、アレルゲンが含まれている原材料が複数あっても、確認することができません。

省略されない場合と、省略された場合の例図 省略されない場合はの原材料名の中に、例えば、たんぱく加水分解物(大豆を含む)、粉末しょうゆ(大豆・小麦を含む)、香味油(大豆・小麦を含む)などと、個別に表示するので複数回出てくるものがあります。省略された場合は複数回出てくる大豆や小麦などが2回め以降省略されます。


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