WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

小児ぜん息 COPDすこやかライフNo.47 2016年3月発行

特集

検査結果の活用法を知ろう

体の状態を知って、その後の行動につなげる

ぜん息、COPDの診断、重症度や治療効果の判定に欠かせないのが、さまざまな検査です。自分の受けた検査が「何を調べているのか」「結果をどう見ればいいのか」を知ることは、自分の体の状態を知ることにつながります。また、「その後の行動をどう変えればいいのか」を考える手がかりにもなります。

今回は小児ぜん息とCOPDの検査の方法・結果の見方、それに基づく自己管理の方法などについて、大阪府立呼吸器・アレルギー医療センターアレルギー医療部門小児科主任部長の亀田誠先生と、同呼吸器医療部門呼吸器内科主任部長・呼吸ケアセンター長の石原英樹先生にそれぞれお話をうかがいました。

より詳しくは、次のメニューからご覧ください

お話をうかがった先生

大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター アレルギー医療部門 小児科 主任部長 亀田 誠(かめだ・まこと)先生

亀田 誠(かめだ・まこと)先生

プロフィール

1988年大阪大学医学部卒。91年から大阪府立羽曳野病院(現在の府立呼吸器・アレルギー医療センター)に勤務。2015年から現職。
子どもの生き甲斐を高められる治療を心掛けています。

メッセージ

子どものぜん息は、薬物の進歩で上手にコントロールできる疾患となりました。
オリンピック選手やプロスポーツ選手にもぜん息を患っている人が少なくありません。
しっかり治すためには、主観的な症状の把握だけでは不十分であり、呼吸機能検査など客観的な評価でも正常であることを目指す必要があります。
やりたいことを思いっきりできる、そんな生活を送るための参考にしてください。

大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 呼吸器医療部門 呼吸器内科 主任部長・呼吸ケアセンター長 石原 英樹(いしはら・ひでき)先生

石原 英樹(いしはら・ひでき)先生

プロフィール

1986年鳥取大学医学部卒業後、大阪大学医学部第三内科(現呼吸器・免疫アレルギー内科学)入局。
87年公立学校共済組合近畿中央病院内科、89年大阪逓信病院第二内科を経て、92年から大阪府立羽曳野病院(現大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター)呼吸器内科勤務。2001年から大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター呼吸器内科・集中治療科長、09年から現職。

メッセージ

まずは、COPDという病気のことをできるだけよく知ってください。慢性閉塞性肺疾患という名前だけでなく、どういう病気でどういう経過をとるのか、進行したらどうなるのかまで知っていただくことが、予防はもちろんのこと治療に臨むうえでも大事なことになります。
一昔前と比べたら、選択できる治療薬の幅も広がってきていて、効果の出る薬も出ています。また、呼吸リハビリテーションの有用性も確立されているので、治らないと悲観する病気ではなくなっています。もし、治療をあきらめている方がおられるのであれば、一度、呼吸器の専門医を受診して、まず相談していただくことが大切だと思います。

このページの先頭へ