WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.47 2016年3月発行

小児ぜん息 COPD特集:小児ぜん息・COPD 検査結果の活用法を知ろう

小児ぜん息の検査

ぜん息の人の体の中では、以下のようなことが起こっており、その結果さまざまな症状が現れます。医師は、目に見ることができない体の中の状態をそれぞれの検査で調べ、その結果から、ぜん息の診断をしたり、薬の効果や重症度などを判定します。

ぜん息の人の体の中で起こっていること

常に気道に炎症が起こっている

気道が刺激に敏感になっている

 

鑑別のための検査:胸部レントゲン撮影
肺の様子をみる
  • 鑑別のための検査とはぜん息の診断、鑑別のためにとくに重要な検査です。また、診断をする初診のときだけでなく、病状を把握する経過観察の際にも行われます。
  • 専門的な検査とはより詳しく調べたいときに行われる専門的な検査です。医師がさらに詳しい病状を知りたいときや、他の病気との鑑別が難しいときなどに行われます。

はじめて病院に行ったときに大切なこと

問診で自分の状況を医師に伝える

診察の際、まずは問診が行われます。じつは、ぜん息を診断するためには、必ずしも検査が必要なわけではありません。ぜん息を診断するうえでもっとも大事なのは「どんな症状が現れているのか」ということです。

医師に症状や発作の状態を聞かれたら、次のように具体的に伝えましょう。

  • いつから(何週間、何日前から)
  • どのくらい(週に何回くらい)
  • どんなときに(寝ているとき、運動したとき)
  • どの程度(横になっていられないくらい、しゃべれないくらい)
  • 繰り返しの有無(以前にも同じようなことがあったかどうか)

「ぜん息日誌」に症状や様子を記録しておき、医師に見てもらうと、さらに詳しい情報をわかりやすく伝えることができます。

問診の後、ぜん息の状態がどの程度であるのか、さまざまな検査で確認していきます。それぞれの検査について、くわしく見ていきましょう。


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