WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

小児ぜん息 成人ぜん息すこやかライフNo.49 2017年3月発行

特集

ぜん息発作の原因を見つけて自分に合った対策を立てよう!

ぜん息発作は、さまざまな原因によって引き起こされます。そのため、発作を予防するには薬物治療を前提として、発作の原因ごとにさまざまな対策(環境整備)が必要になる、といわれています。

しかし、すべての対策を取ることは患者さんとご家族にとって大きな負担となりますし、限界もあります。

そこで今回は、患者さんとご家族の負担を減らし、かつ自分に合った対策を見つけるためにどうしたらよいのか、本誌編集委員でもある国際医療福祉大学熱海病院小児科教授 山口公一先生にお話をうかがいました。

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お話をうかがった先生

国際医療福祉大学熱海病院小児科教授 山口 公一(やまぐち・こういち)先生

山口 公一(やまぐち・こういち)先生

プロフィール

1980年信州大学医学部卒業。同年、同愛記念病院小児科入局。93年に米国ハーバード大学・ボストン大学留学後、95年から同愛記念病院小児科勤務。同小児科部長を経て、2016年4月から現職。

メッセージ

原因対策、環境整備はもちろん大切ですが、日々悩んでいる患者さんやご家族が多いのではないでしょうか。でも、あまり頑張り過ぎないでください。結果が出ないからといって自分を責めないでください。完璧を目指さなくていいのです。アレルゲンが多少残っていても、免疫療法という考え方もあります。症状が出なければアレルゲンが残っていても良いのではないか、というくらいの気持ちでいいと思います。また、お薬が増えたからといってあまり悲しまないでください。少しでも良くなればそれでいいんです。とりあえずお薬である程度、症状が落ち着けば十分です。そこからゆっくり考えましょう。まずは現状をすべて受け入れて、困っていること、心配なことはすべて主治医にぶつけましょう。子どもさんのためですから遠慮しないでください。

  1. (注)今回の特集内容は、軽症~中等症の小児ぜん息患者さんをおもな対象としています。重症〜最重症の患者さんは薬物療法および厳格な環境整備が必要であることが多いため、当てはまらない場合があります。重症度については、主治医の先生に相談してください。
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