WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

すこやかライフNo.49 2017年3月発行

小児ぜん息 その他アレルギー現場レポート:大阪狭山市の学校給食における食物アレルギー対応

大阪狭山市の学校給食における除去食調理から喫食までの流れ

除去食は、誤食を防止するため、調理から喫食に至るまで、度重なるチェックを受けます。

1 調理・配缶

  • 除去食は、給食センターの厨房内につくられた「アレルギー食専用調理室」で調理される。
  • 調理師は、栄養士等が作成した「調理指示書」に基づき、献立内容、除去食対象者を確認したうえで、調理に当たる。チェック
  • できた除去食は、栄養士等が検食したうえで、対象の児童生徒を確認しながら、各人用の専用容器に入れ(配缶)、専用容器は、さらに専用密閉容器に入れて配送へ回す。チェック
  • 除去食の日は、除去する食品は「5種類9品目」のうち1種類(品目)だけ(献立表参照)。
写真1:アレルギー食専用調理室写真2:調理に当たる様子写真3:各人用容器

3 保管

  • 配膳員は除去食を職員室に運び、受け取った教職員は「確認書(職員室用)」に時間を記入し、確認印を押す。チェック
  • 写真4:除去食ケース除去食の専用容器は、給食開始時間まで職員室の一定の場所で保管される。

4 喫食

  • 給食時間になったら、対象の児童生徒が職員室に除去食を取りにいく。 教職員はクラス・名前・内容を確認したうえで、直接手渡しする。チェック
  • 担任は、教室に戻った児童生徒の専用容器の名前等を確認する。チェック
  • 専用容器から給食用の食器に移す。
  • 児童生徒が食べている間、担任は誤飲・誤食に注意しつつ、見守る。
  • 写真5:確認印を押す場面喫食したことを確認したら、担任は「確認書(クラス用)」 に確認印を押す。チェック

児童生徒別学校給食食物アレルギー除去食確認書(拡大画像が表示されます)
確認書(クラス用)

  • 専用容器、専用密閉容器、対象の児童生徒が使用した食器等は、給食センターに返却され、洗浄後、「アレルギー専用調理室」の消毒保管庫で消毒・保管される。
  • 「確認書(職員室用)」の綴りは給食センターに返却。次の除去食の日に専用容器と一緒に再度、学校に送られる。「確認書(クラス用)」は、月末に給食センターに返却する。

目次

このページの先頭へ