WEB版すこやかライフ ぜん息&COPD(慢性閉塞性肺疾患)のための生活情報誌

小児ぜん息すこやかライフNo.50 2017年10月発行

医療トピックス

ぜん息のある中学・高校生のみなさんへ 大人になる前に知っておいてほしいこと

中学生、高校生のみなさん、「ぜん息だから苦しくなるのはあたりまえ」と思っていませんか? 実は、それは大きな間違い。ぜん息は、きちんと治療して上手に付き合えば、“発作が起こらない” “夜ぐっすり眠れる” “どんな運動をしても苦しくならない“。そんな生活を送ることができる病気なのです。今回は、ぜん息と上手に付き合う方法を、ときわ台はしもと小児科アレルギー科 院長 橋本光司先生、東京都立小児総合医療センター 看護部 専門外来 益子育代先生にお聞きしました。

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お話をうかがった先生

ときわ台はしもと小児科アレルギー科 院長 橋本光司先生

橋本光司先生

プロフィール

1984年日本大学医学部卒業。同年、日本大学医学部小児科入局。1988年日本大学医学部大学院修了。同年、国立小児病院アレルギー科。その後、日本大学医学部附属板橋病院、国立療養所足利病院、日本大学医学部付属練馬光が丘病院、同診療准教授を経て、2014年1月から現職。

メッセージ

成人までぜん息が治らなかった患者さんは、ご家族が喫煙されていることが多く、患者さん自身が喫煙している場合もあります。ご家族で禁煙に取り組みましょう。成人になってから紹介された患者さんの中に、一度も呼吸機能検査を受けたことがなく、とても悪い結果の人がいました。ぜひ、呼吸機能検査を受けてください。また、発作時だけ気管支拡張薬を吸入していた患者さんが、成人して一人暮らしを始め、ぜん息死した例がありました。皆さんも気をつけてください。

東京都立小児総合医療センター 看護部 専門外来 益子育代先生

益子育代先生

プロフィール

小児アレルギーエデュケーターとして、東京都立小児総合医療センター看護部「アレルギーの治し方について勉強する部屋」の専属看護師。指導の対象は、言葉を話せるようになった子どもたちとその保護者です。

メッセージ

中学生や高校生になると子どもの扱いに悩む親御さんは何でも手をかけてしまいがち。でも、一緒にいるのはあと数年。親元にいるうちに失敗も含め自己管理を身につけることが大事です。そのためには親御さんだけでなく、病院スタッフ、薬局、学校含め、チームで子育てです。

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